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「糖質制限」は体を壊す?医学的見地から見た効果と副作用

8/19(日) 10:01配信

サライ.jp

文/中村康宏

近年、ダイエットや糖尿病の治療法として「ケトジェニック・ダイエット」が注目を浴びています。一般的に「糖質制限ダイエット」と呼ばれるこの方法は、医学的にも効果があると証明されています。そこで、ケトジェニック・ダイエットの効果と注意するポイントを解説します。

ケトジェニック・ダイエットとは

ケトジェニック・ダイエットは、糖質を制限し、その代替エネルギーとして脂質をたくさん摂取する食事法のことを意味します(*1)。

通常の食事では、炭水化物などの糖質をエネルギーとしています。ケトジェニック・ダイエットでは、体内でエネルギーとなる炭水化物を減らし、代わりに脂肪などから「ケトン体」という物質を生成し、エネルギー源として使用する方法です。「ケトン体を生み出す食事」という意味で「ケトジェニック・ダイエット」という名前がついています。絶食時と類似したエネルギー産生メカニズムのため「擬似絶食」とも呼ばれています(*2)。

ケトジェニック・ダイエットは2500年以上前から存在した!

近年、ダイエットや糖尿病の治療法として注目を浴びているケトジェニック・ダイエットですが、実はその歴史は紀元前にまで遡ります。紀元前500年頃の古代ギリシャや古代インドにはすでに「てんかん」の治療食として一般的に知られていました。

その有効性については「ケトン指数」を計算する「ウッドヤッドの式」で有名なウッドヤッド博士によって1921年に明らかにされました(*3)。

「ケトジェニック・ダイエット」ってどういうもの?

ケトジェニック・ダイエットは、目安となる「ケトン指数」を用いて食事を組み立てます。

「ケトン指数」で計算した理想的な食事をカロリーで換算すると8%がタンパク質由来、2%が炭水化物由来、90%が脂質由来となりケトジェニック・ダイエットが脂質に富んだ食事であることがわかります(*4)。

ケトジェニック・ダイエットの4つの減量効果

ケトジェニック・ダイエットに減量効果があることは多くの研究から明白となっていますが、そのメカニズムについてはいまだ詳細に解明されていません。その中で、ケトジェニック・ダイエットによるダイエット効果は以下の4つのメカニズムによると考えられています(*5)。

1.多いタンパク質摂取量、グレリンなどによるホルモン調整機能、ケトン体自体による「食欲減退効果」
2.脂肪酸合成を抑制し,脂肪分解を促進する
3.エネルギー代謝における脂肪使用比率を上げ、脂肪燃焼を促進する
4.高タンパク食による基礎体温上昇効果

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最終更新:8/19(日) 12:49
サライ.jp

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