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女性に多い? 骨粗しょう症の症状や原因、治療方法を解説

2018/8/20(月) 17:50配信

オトナンサー

「いつまでも健康に、自分のことは自分でできる」――。そんな普通の日常生活を送るために、まず大切にしなければならないのが骨です。骨の病気は多岐にわたりますが、その中でも、骨粗しょう症は今やメジャーな病気の一つとなっています。その原因や予防対策とはどのようなものでしょうか。光伸メディカルクリニックの中村光伸院長(整形外科)に聞きました。

骨粗しょう症とは

 骨は、大きく分けると、内側から骨髄(こつずい)、それを取り巻く海綿質(かいめんしつ)、緻密質(ちみつしつ)で成り立っています。

 海綿質は骨梁(こつりょう)と呼ばれる細い骨が集まってできており、板状と棒状の骨梁が絡み合って一つの形を維持しているものです。工事現場の足場を想像すると、より分かりやすいかと思います。その足場が架かっている硬い壁が、緻密質です。

 骨を構成する主な細胞には「破骨細胞」「骨芽細胞」の2つがあり、それぞれがバランスよく活動することで骨は維持されています。骨は赤ちゃんの時の骨がそのまま伸びたものではなく、ある一定期間をもって新陳代謝が繰り返されています。骨は、破骨細胞によって、古くなったものからどんどん壊されていくのです。

 これは「骨吸収」とも呼ばれ、その後に骨芽細胞が、コラーゲンを生成しながらカルシウムを動員し、新しい骨をどんどん作り出しています。こうして骨の新陳代謝が繰り返されることで、1年間に30%近くの骨が入れ替わることになります。

 骨粗しょう症とは、この新陳代謝のバランスが崩れ、骨の質が弱くなる状態を指します。緻密質に含まれるカルシウムやリンなどのミネラル成分が減り(骨量の減少)、海綿質の骨梁が折れたり細くなったりすることで(骨密度の低下)、本来は絡み合ってしっかり作られているはずの網目がスカスカになります。

 骨粗しょう症の初期には、だるい、痛いなどの自覚症状がありません。しかし、骨が弱くなっているため、転んだり、ぶつけたり、くしゃみをしたりするなどの小さな衝撃でも骨折してしまうことがあります。

 骨折は、運動に制限もなく、健康的な若い年齢であれば、安静療法や固定療法、または手術療法で完治を望めますが、高齢においては、部位によって、寝たきり生活を送らなければならなくなるリスクを抱えます。寝たきり生活では、不自由さを感じるばかりではなく、体全体の新陳代謝が悪化し、脳卒中や心臓病などの病気に発展する可能性があるため、軽視できないのが骨粗しょう症なのです。

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最終更新:2018/10/12(金) 13:14
オトナンサー

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