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今さら聞けない!? 心をつかむ「接待」のマナー

9/7(金) 13:02配信

PHP Online 衆知(THE21)

会食を制する者はビジネスを制す!

 ビジネスパーソンにとって重要な「食のシーン」といえば、接待(会食)を思い浮かべる人も多いだろう。取引先との関係を緊密にする絶好の機会である半面、接待で相手を不快にしてしまったら、そのダメージは計り知れない。そうならないために、押さえておくべき接待のマナーの基本を、マナーコンサルタントの西出ひろ子氏に教えていただいた。

今の40代は接待に慣れていない!?

 40代のビジネスパーソンには、部下がいて、接待の仕方も教えなければならない立場の方が多いでしょう。
 しかし、教えようにも、正しいマナーを知らない。そもそも、自分が入社したのはバブル崩壊後の不景気な時期で、接待をした経験自体があまりない、という方が少なくありません。
 マナーというものは、相手との関係性によって変わってきますから、何が絶対的に正しいというものではありません。とはいえ、最低限、押さえておかなければならないことはあります。
 まず、大前提として、五つの基本原則があります。

(1)表情
(2)態度・姿勢
(3)挨拶
(4)身だしなみ
(5)言葉遣い・言い回し・話し方

 例えば、お酌をするときに、表情が無愛想だったり、無言だったりすると、いくら注ぎ方が正しくても、マナーとして正しいとは言えません。
 笑顔で、相手が目上の方なら「恐れ多いですが」「注がせていただいて光栄です」などのひと言を添えて、お酌をしましょう。
 姿勢については、口を皿に近づけて前かがみになったり、酔って背もたれに寄りかかったりする方をよく見かけます。これも、相手にとって快いものではありません。
 マナーとは、相手に良い気持ちになってもらうためのコミュニケーション。そのことを常に意識してください。

接待は相手に見られる場でもある

 接待は、相手にこちらを見られる場でもあります。
 例えば、若手が何か失礼なことをしてしまったとき、上司が怒鳴りつけるのか、「私の指導不足で申し訳ありません」と謝るのかでは、相手が持つ印象がずいぶん違うでしょう。
 上司のリカバーの仕方によっては、若手が失敗をしたおかげで、かえって好感を持ってもらえることもあります。
 お酌を女性がする会社は、実際のところ、まだ多くありますが、それが当然だという態度を取っていると、「古い体質の会社なのかな」と相手に思われる可能性もあります。
 かといって、「女性だからといって、注ぎませんよ」という態度を取るのもよくありません。
 上司は相手との話に気を使いますから、お酒については、男女の別なく、若手が気を配る。お酌をする若手に、上司は「ありがとう」などとひと言かける、というのがスマートではないでしょうか。
 同席した相手側の若手に、「あの会社の○○さんは素敵な方ですね」と憧れられる存在にまでなれれば理想的ですね。

社内の飲み会は接待の練習になる

 社内の飲み会は、接待よりも、ずっと気楽なものでしょう。
 ただし、気楽だからといって、部下に対して、ついパワハラめいたことを口にしないように注意すること。部下の側も、上司への気遣いは忘れないようにしましょう。
 社内の飲み会で、目上にも目下にも喜んでもらえるように意識することは、接待の練習にもなります。
 また、部下に接待のマナーを教える良い機会としても使えます。教えるときには、決して高圧的にならず、「俺にはいいけど」などのひと言とともに、あくまで楽しい雰囲気の中で教えてあげましょう。

《『THE21』2018年8月号より》

西出ひろ子(マナーコンサルタント)

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