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偉大な先輩たちに続いた慶大・永田駿斗 日本インカレ男子100mV 長い時を経て再び頂点に

9/10(月) 7:18配信

ベースボール・マガジン社WEB

9月6~9日に行われた日本インカレ。男子100mは、日本代表の多田修平(関学大)や宮本大輔(東洋大)らに注目が集まるなか、慶大4年の永田駿斗が頂点に立った。

【写真】日本インカレ100mで復活の優勝を果たした永田駿斗

自分の走りに徹して先輩に続く日本一

 トップでフィニッシュしたのを確信すると、高々と一本指を立てた。そして、男泣きした。

 大学日本一を決める日本インカレ。男子100mを制したのは永田駿斗(慶大4年)だった。予選から明らかに好調で、向かい風2.2mのなか自己記録10秒36に迫る10秒39をマーク。準決勝では10秒31(-0.3)と自己ベストを更新した。

「昨年までは自分の走りをしても勝てないと思っていました。でも、今年は予選、準決勝を終えて、自分の走りができれば勝てると思いました」

 スタートが得意の多田修平(関学大4年)が飛び出すのは想定していた。あとは最後までリラックスして走るだけ。多田や昨年3位の竹田一平(中大4年)や宮本大輔(東洋大1年)らが追ったが、良い意味で力感のないスムーズな走りでフィニッシュ。10秒34(-1.4)で、最後のインカレで初制覇だった。

 今季、永田は慶大の主将を務めている。先輩には、山縣亮太(セイコー)、小池祐貴(ANA)がおり、共にインカレのタイトルを獲得し、現在は日本代表で活躍。「少しでも近づきたかった」と刺激を受けていたという。

 4年目にしてうれしいタイトル。永田にとって、高1の国体少年B200m以来の日本一。「ずっと長崎から応援に来てくれた両親に感謝したいです」と喜びを語った。

エリートスプリンターの挫折

 永田は小学生時代から常に世代のトップを走ってきた。小4で陸上を始め、全国小学生100mは5年で2位、6年で4位。2011年の奈良全日中では100m優勝、200m3位と結果を残した。諌早高に進学後も、国体優勝、世界ユース出場と順風満帆かに思えた。

 だが、少しずつ同世代や後輩たちとの差がつまると、高3のインターハイでは100m・200mで入賞を果たすが、下級生にタイトルを奪われてしまう。「いつも春先に注目選手で取り上げてもらっているのに、結果が出せずにすみません」と言ったことも何度もあった。

 高校を卒業し、「自分で考えて陸上をやってみたい」と、AO入試で慶大に進学。しかし、「なかなかうまくいかなかった」と振り返る。

 それでも、地元・長崎在住のトレーナーで長く見てもらっている林田義博さんのウェイトトレーニングなどで、華奢だった体も少しずつできてきた。そんななかで、永田にとって忘れられないレースを経験する。

 昨年6月の学生個人100mの準決勝。追い風4.5mのなか、多田が9秒94をマークしたレースだ。永田は同じ組で走り、はるか前を行く多田の背中を見ていた。

「一緒に走っていてショックを受けました。悔しくて悔しくて、1週間くらい寝つけませんでした」

 同級生が見せた衝撃的な走りが、永田にとって大きな転機となった。

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