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他球団のライバル・ソフトバンクの柳田悠岐が語る丸佳浩「一緒にプロ野球界を盛り上げたい」

9/14(金) 6:06配信

広島アスリートマガジン

豪快なフルスイングを武器に、トリプルスリーの偉業を達成するなど日本を代表する打者として球界を引っ張り続けている柳田悠岐選手。同じ左打ちの外野手でセンターを守るなど、丸との共通点も多い。1歳年下の同世代である丸について、率直な印象を語ってもらった。


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 丸とは普段セ・リーグとパ・リーグでリーグこそ違いますけど、交流戦で対戦することもあれば、侍ジャパンで一緒に戦ったこともありますし意外と交流はあります。

 僕の中で丸の率直なイメージは、体が強いことですね。同じ左打ちの外野手でセンターを守っていて、3番打者ですし、背番号9も一緒ですしね(笑)。そういう意味でも考えてみれば共通する部分が多いですよね。お互いに侍ジャパンに選んでいただくことがあれば、ポジション的にも当然ライバルになってくると思いますし、やはり意識する選手の1人です。丸は5年連続ゴールデン・グラブ賞を獲得していますけど、守備を見ていて思うのは、打球に対して球際に強いという印象があります。

 侍ジャパンで一緒になればもちろん話をしますが、トレーニングの話をしたときに、丸はプロテインをむちゃくちゃ飲むということをよく覚えています(笑)。でも話をしていて、野球に対しての一生懸命さというのをすごく感じましたね。

 カープと交流戦で対戦して感じるのは1番打者から3番打者まで全員打って走れる上位打線が脅威的だということです。普段対戦しているパ・リーグの球団と比べてもあまりないと思いますし、一発を打てる選手が揃っていますし、対戦する僕らの立場からすれば、本当に嫌な選手が並んでいる打線だなと思います。

 僕も丸も3番を打つことが多くありますが、僕個人としては打って、走れて、守れるという三拍子揃った選手が理想の3番打者だと思っています。ランナーがいればしっかり返す、そしてランナーがいなければ塁に出てチャンスをつくって、盗塁でチャンスを拡大するというように、いろんな動きが要求されるポジションだと思います。丸はそれが実行できる素晴らしい選手だと思いますし、僕も負けたくないですね。

 カープ戦ではもちろん丸を意識する部分はあります。それと同時にやっぱりマツダスタジアムでカープと対戦するときは僕の地元ですし、両親も友人も恩師の方々も観戦に来るので、そういう意味では他の球場でプレーするのとは違う意識にもなります。久々に広島で野球ができるということでうれしさもありますし、燃える部分がありますね。やっぱり地元で良いところを見せたいですからね。僕が小さい頃は旧広島市民球場によくカープ戦を見にいっていましたし、その頃見ていた選手のみなさんと対戦することがあれば、ワクワクする気持ちがもっとあったかもしれませんね。実際、交流戦で黒田博樹さんと対戦させていただいたときは本当にワクワクしましたよ。小さい頃に黒田さんが投げている試合を生で見ることも多かったので、対戦したときは単純に『すごいな』という思いもありましたし、『あの頃見ていた投手と対戦できるんだ』という感動がありました。でも今対戦するカープの選手は丸をはじめ同世代の選手が中心ですし、僕としてはとにかく勝ちたいという気持ちだけです。

 今年丸はシーズン序盤にケガをして連続出場記録がストップしてしまいましたけど、僕の中では700試合も連続して出続けてきたということ自体が本当にすごいことだと思ってずっと見ていました。プロ野球は毎日試合がありますし、暑くなればどうしても体の疲労も出てきますし、コンディションを整えていくというのは本当に大変なことですからね。そういう意味で言うと丸はすごくトレーニングをして体を鍛えていますし、僕としてもすごく参考になる選手だと思っています。丸は僕よりも年齢が1つ下ですけど世代的には一緒だと思っていますし、リーグは違いますけど、これからも体を大事にしてもらって、一緒にプロ野球を盛り上げていけたらと思っています。



(広島アスリートマガジン2018年9月号から一部抜粋・続きは本誌にて掲載)



▼ 柳田悠岐(やなぎたゆうき)
1988年10月9日生、広島県出身。広島商高-広島経済大-福岡ソフトバンクホークス(10年ドラフト2巡目)。プロ4年目の14年に初の全試合出場を果たすと、打率.317、33盗塁をマークするなどリーグ優勝に貢献。翌15年には打率.363、34本塁打、99打点、32盗塁とすべてにおいてハイレベルな数字を残し、自身初の首位打者、プロ野球史上10人目のトリプルスリーを達成。シーズンMVPにも輝いた。昨季までに4年連続3割を達成、3年連続最高出塁率、ベストナイン3回、ゴールデン・グラブ賞3回に輝いている。今季もソフトバンクに欠かせない中心打者として活躍している。

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