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第一印象は「中2病」…ある仲良し夫婦の会話

9/14(金) 7:30配信

東洋経済オンライン

5年目に突入している本連載。全国の晩婚さんに協力してもらって続けられている。出演申し込みフォームから連絡をもらって訪ねる場合もあるが、筆者が心掛けているのは普段の生活で出会った人に取材協力をお願いすることだ。

 先日、都内のスナックで飲んでいたところ、ほどよい距離感の夫婦と隣り合った。夫婦で閉じている雰囲気ではないため、ほかの客も話しかけやすい。見かけは若いけれどこの人たちは晩婚さんなのではないか。

 図々しく聞いてみると、夫の慎吾さん(仮名、38歳)と妻の由香里さん(仮名、37歳)が結婚したのは昨年の冬だと判明。35歳以上の結婚にして新婚さん、つまり取材対象である。

■結婚を目的にしたことは一度もない

 酒の勢いも借りて快諾してもらい、後日に筆者が大好きなアジア食堂「ぷあん」(東京・西荻窪)に招き、話を聞くことにした。先に1人でやってきたのは建築士事務所を個人で経営している慎吾さん。青いポロシャツにカッコいい黒縁眼鏡のオシャレ男子だが、シャイなのかほぼ初対面の筆者とは目を合わせてはくれない。人生で2人目の恋人が由香里さんだった。

 「好きになって付き合う人とは一生一緒にいるものです。結婚したいから結婚するわけじゃない。結婚を目的にしたことは一度もありません」

 シャイなのに断定調の慎吾さん。こだわりの強い人物のようだ。1人目の恋人である1歳年下の奈緒子さん(仮名)とは学生時代から8年間も交際していたという。長く同棲していて、慎吾さんは結婚を視野に入れていた。しかし、仕事と家庭環境が原因でうつ病を患っていた奈緒子さんは前に進もうとはしなかった。

 「僕は大手企業勤務ではなく、アトリエ系と言われる建築士事務所で働いていました。アトリエ系はやりがいはあるのですが給料は安いのが一般的です。そんな僕では厳しい親に会わせられないと彼女に言われてしまいました」

 そのうちに奈緒子さんは症状が進んで休職をする。2年ほどの間、慎吾さんの収入だけで2人暮らしをしていた。そして、別れを切り出したのは奈緒子さんのほうだった。

 「あなたと一緒にいると、甘えちゃって私がダメになる」

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