ここから本文です

あの頃これが欲しかった!ゲームもできたパイオニアのLDプレーヤー『レーザーアクティブ』

9/15(土) 7:20配信

@DIME

映画ソフトの販売は、今でこそ、ブルーレイやDVDディスクでの販売が一般的となりましたが、その昔、これらの規格がまだ存在していなかった時代には、様々な規格が発表され、お互いにしのぎを削っておりました。

昭和生まれならわかる!あの頃欲しかった傑作アイテム5選

 筆者が幼少の頃は、映画ソフトと言えば、当時どこの家庭にも普及していたビデオカセットテープレコーダーで再生する事ができる、「ビデオテープ」で販売されていたのが一般的でしたので、実にお手軽カンタン便利ではあったのですが…。

 ビデオテープはその機構上、あまり頻繁な繰り返し再生には向きません。帯状のテープを巻き取り移動させて、テープとヘッドが密着された状態で信号を記録、読み取りする仕組みななので、長く使っているとメディアが摩耗する可能性があり、また信号を磁気で記録する関係で、テープを強い磁界に近づけてしまうと記録内容が破壊されてしまうという欠点がありました。

 せっかく、高いお金で購入した映画ソフトが、何度も観たり、うっかり磁石の側に置いてしまっただけで、あっという間に観られなくなってしまうのでは堪りません。

 当時子供心ながらも「ビデオテープで映画のソフトを買っても、頻繁に観すぎて後で観られなくなったら堪らんなぁ…」と常々思っていました。

 そのため、かねてより、摩耗せず、強い磁気でも信号が消える事が無い、新世代の映像保存メディアが切望されていました。

 さて、ポリカーボネート製の円盤の上に、アルミニウム蒸着膜や保護層、印字膜の複数の層を重ねて、音楽のデータに合わせて細かい凹みを彫り、レーザー光を当てる事でデジタル信号を読みとれるコンパクトディスク「CD」は、既に普及し始めていましたが、

「このCDの中に映画ソフトが保存できないものかなぁ…。」と当時は常々思っておりました。

 その願いが通じた? のか、ついに1980年、30cmのディスクに両面で最大2時間の映像を記録できる光ディスク規格「レーザーディスク」が登場しました。

 (1965年に音楽用光学メディア・テクノロジーが発明された後、1970年代前半にレーザーディスクが開発されたので、実は規格自体はかなり前からありました。)

 当時の感想としては、

「何コレ デカっ! …でもこれで高画質でメディアが劣化しないで、好きな時に好きなだけ映画を観る事ができるんだ! 凄い!」

 来たるべき新時代を迎えて、オラはワクワクしました。

 丁度この時期、家庭用ゲーム機も、ソフトの供給がカセットからCDへと移り変わる時期となり、CD-ROMドライブが付属機器として続々と販売される様になってきました。

 当初、レーザーディスクプレーヤーはレーザーディスクのみしか再生できなかったのですが、その後CDも再生できる様になり、だんだんと使い勝手が良くなってきました。

「せっかくCDも再生できる様になったのだから、高い金を出して買ったレーザーディスクプレーヤーを、ゲーム機のCDドライブとして使える様にならないものだろうか…?」

「高画質なレーザーディスク単体で、ゲームを遊べないのだろうか…?」

 しかし残念ながら、通常のレーザーディスクプレーヤーは、単体でレーザーディスクの映像を楽しむためだけのものであり、他の機器と接続したり、ゲームを楽しむ様には作られていませんでした。残念!

■ゲームも楽しめるレーザーディスクがついに登場した!

 そんな中…・。

 1993年、オーディオ機器メーカーの雄であるパイオニア株式会社から、ついにゲームができるレーザーディスクプレーヤー パイオニア「レーザーアクティブ CLD-A100」が発売されたのです!

「レーザーアクティブ CLD-A100」は、レーザーディスクの再生は元より、CDやCDV(ビデオCD以前に開発された、CDでビデオを再生できる規格。)も再生できる、いわゆるコンパチブルレーザーディスクプレーヤーの機能だけでなく、なんと!

 ゲーム機専用パックを前面に取り付けることにより、以下の家庭ゲーム機のCDソフトで遊べたのです! これは凄い!

●NECホームエレクトロニクス「PCエンジン」と周辺機器の「CD-ROM2」・「SUPER CD-ROM2」ソフト

●セガ・エンタープライゼス(現セガゲームス)「メガドライブ」・「メガCD」ソフト

 また、

●LD-ROM(LD-ROM2、MEGA-LD)ソフト

 も遊べました。LD-ROMとは聞き慣れない規格ですが、LDの高画質な映像を生かして楽しめる、マルチメディア大容量デジタル記録メディアの事を指します。

 当時は結構革新的だなぁーと感心していたのですが、ようするに普通のゲーム機の映像のうち、動画と音声だけがLDの品質で観られるという代物でありました。

 そしてあまり知られては居ませんが、コンピューター・インターフェースパックを使用すると、シリアルポート経由で、NEC PC-9800や、IBM PC/AT互換機、Macintosh等と接続が可能でした。

 そんな新世代のマルチメディアゲーム機の旗手として将来を大いに期待されていたレーザーアクティブでありましたが、本体だけでも結構なお値段であった事(8万9800円)、ゲーム機パックまで揃えると(メガドライブパック・PCエンジンパック 各3万9800円)、なんと合計16万9400円もしてしまう事から、さすがにちょっとなかなか手が出ないよね、とばかりに、あまり販売台数は伸びる事なく、その後プレイステーションなどの台頭により、マルチメディアゲーム機としての役目を終える事となりました。

 実は筆者も当時、虎視眈々と、レーザーアクティブ購入のタイミングを狙っていましたが、気が付いたら親が先にカラオケ用の普通のレーザーディスクプレーヤーを購入してしまったため、結局買いそびれてしまい今日に至るという苦い記憶が先ほど呼び覚まされました。

 紆余曲折のあったレーザーアクティブですが、「ゲームができるレーザーディスクプレーヤー」としては充分希少価値のある商品と言えましょう。オークションでは今でも6~7万円で出品される事もある様です。驚きですね!

 ゲームができるレーザーディスクプレーヤー パイオニア「レーザーアクティブ CLD-A100」。

 最近ではゲーム機で映画が観られる方が一般的になってしまいました!

※本記事は、あくまでも筆者の微かで不正確な記憶と主観に基づき、独断と偏見で飛躍した説明足らずで知識不足の実にテキトーな表現による中身のない単なる「エッセイ」であり、特定メーカーや機種、人物、趣味・嗜好・その他いろいろを貶める意図は全く御座いません。また筆者及び編集部はそのサービスの内容や継続性等を保障するものでは御座いません。
※本記事に登場する、登場人物のキャラクターや言動は全てフィクションです。

文/FURU

@DIME

最終更新:9/15(土) 7:20
@DIME

記事提供社からのご案内(外部サイト)

@DIME

小学館

2019年1月号
11月16日発売

定価890円

2018ベストヒットランキング100
男を格上げする最旬アウターカタログ
特別付録ゴルゴ13オリジナル万年筆
綴じ込み付録 ピカ・ブイ 攻略ガイド

あなたにおすすめの記事

Yahoo!ニュースからのお知らせ