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“財布の神様”を崇拝して、長財布伝説を信仰する人たちの不思議

9/15(土) 6:10配信

オトナンサー

 2010年12月に出版された「稼ぐ人はなぜ、長財布を使うのか?」(亀田潤一郎/サンマーク出版)がヒットして以降、世の中に「長財布伝説」が定着しつつあります。しかし、筆者は、財布を長財布にすることで「お金持ちになった人」や「成功した人」を知りません。

高ステータスと財布の因果関係

 筆者は立場上、政治家や経営者などとお付き合いしています。まず、高ステータスな人は一目見てブランドがわかるようなスーツは着ません。基本はシングルスーツでオーソドックス。高すぎず仕立ての良い生地のスーツをチョイスします。

 シャツも白が基調で柄物は着用しません。ネクタイもシンプルで、靴はストレートチップが基本です。ストレートチップは、ビジネスから冠婚葬祭まで用途が幅広く無難です。こちらも仕立ての良い、丁寧に手入れが行き届いたものをチョイスします。差がつくのは小物類です。財布は小物類に含まれます。

 政治家は、スーツの胸ポケットにしまえる長財布(札入れ)を使用している人が多いと思います。経営者は二つ折りが多いと思います。レシートやカードで財布がパンパンになっている人を見たことはありませんが、これは物や情報の整理が上手というだけの話です。財布の形と今の身分との「相関関係」はありません。

 筆者の個人的な感覚では、政治家や経営者の長財布の比率は6~7割程度です。「高ステータス=長財布」の方程式が当てはまるとは考えられません。あえて傾向を上げるならば、形が崩れることを嫌ってか、財布の小銭スペースに御守りや家族の写真などを入れたり、小銭入れを別に持ち歩いたりする人が多いということくらいです。

 さらに、ブランドがわかるような財布を使っている人も少数派です。財布を見せびらかすような人は少ないと思います。きちんと財布の中を整理して、自分の持っている財産の情報を確認しておくことに意味はあるでしょう。財布は、個人の財務情報を把握する道具です。所持している金額くらいは把握しておきたいものです。

 高ステータスな人は、高級品の長財布にしたことでその地位に辿り着いたわけではありません。ステータスに応じた財布を持つようになったと考えるべきでしょう。大切なのは、人としての中身です。そう考えると“財布の擬人化”はやはり不可解です。

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最終更新:10/12(金) 13:11
オトナンサー

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