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麻倉未稀が明かす「小林麻央さん」が亡くなった日の全摘手術 私はこうして「乳がん」から生還した

9/15(土) 5:56配信

デイリー新潮

 乳房の全摘手術をしたのは昨年6月22日。ベッドで休んでいた時、ニュース速報で小林麻央さんがお亡くなりになったことを知りました。同じ乳がん患者として、私は麻央さんのブログを欠かさず読んでいましたし、たくさんの勇気を貰っていましたから……。とても複雑な思いでした。

 乳がんのサインを最初に感じたのは2年前の暮れ。肩こりがしばらく続き違和感があったのですが、着替えの際に胸を触ったら、しこりに気づいたんです。

 なのに、デビュー35周年コンサートのための準備や、父の看病が重なったこともあって、年が明けて病院に行かなくちゃ、とは思いつつ多忙な日々が続き放置してしまった。そんな時、テレビ局から健康診断を受ける企画のオファーを頂き、今しかない! と思いMRIを受けると案の定、左胸上部に影があって。東大病院で精密検査を受け乳がんだと分かったんです。当時、番組スタッフから公表しますかと聞かれ悩みましたけど。「ヒーロー」という曲を歌ってエールを送っている歌手が、頑張る姿を世間にお見せしないのはおかしい、と思って公にしたんです。

 しこりの腫瘍は大きくて、2センチ強のものが2つ繋がって合計4・8センチ。乳頭の裏側にも悪性腫瘍があるかもしれないと言われ、全摘手術を選びました。全摘しても、乳房の再建手術は保険適用になるので、私は全摘を選択しました。術後に懸念されていた乳頭の裏の腫瘍を病理検査したら、やはり悪性。乳頭の裏側というのは、MRIなどの画像検査に写りにくいそうです。

 実は、10年以上前、乳房には血栓が見つかり、3年ほど血液検査、マンモグラフィー、エコーなどの検査は行っていた。それで安心してしまいがん検診は受けていませんでした。けれど、担当医の話では10年前の時点で、すでにがんはあった可能性が高いと言われたんです。乳がんはステージIIで、タイプは「ルミナールA」という、進行度合いは非常にゆっくりなもの。偶然テレビのおかげで見つかりましたが、あと少し遅れればステージIIIになって転移していた可能性もあった。そう考えると恐ろしいですが、「ルミナールA」も再発のリスクは大きいと言われています。

 ですから、今後も10年は転移を防ぐホルモン治療を続けなければいけません。歌手のオリビア・ニュートン=ジョンさんも昨年、25年前の乳がんが再発しましたが、「ルミナールA」だと言われています。私もいつ再発するか分からないからこそ思うのは、乳がん検診をもっと多くの女性が受けて早期発見に繋げて欲しい、そう思って活動しています。今月、地元の藤沢で行われる市民まつりでコンサートを行い、乳がん患者やご家族が相談できるコーナーも設ける予定なんですよ。

「週刊新潮」2018年9月13日号 掲載

新潮社

最終更新:9/17(月) 21:45
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