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カワサキ2019新型ZX-10RR 204ps初試乗 丸山浩のエンジン解説

9/17(月) 22:48配信

WEBヤングマシン

オートポリスで全開走行 パート2

カワサキ2019ZX10RRの+3psを達成させたフィンガーフォロワーって何!?

2018年9月3~4日、九州のオートポリスで新型Ninja ZX-10RRのサーキット試乗会が実施された。本誌からはメインテスターの丸山浩さんが参加し204psの新エンジンの内部をチェックした。

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直接バルブを押さないフィンガーフォロワーで大きな効果

今回のパワーアップのキモとなるのがフィンガーフォロワーロッカーアーム。ロッカーアームには中心点に対してシーソー式のものがあるが、これは片側で押している。フィンガフォロワーの上面の滑らかな部分をカムシャフトが押してその反対側でバルブを押し下げるというシステムで、直でカムシャフトがバルブを押すのではなくて、中心点からずれたとこで押してバルブを押し下げる。これを使うことによってリフト量を増やし、カムシャフトのプロファイルを変えて中低速及び高速まで出せるというメカニズムだ。従来の直押しタイプでは、カムシャフトのリフト量とオーバーラップを確保するための幅の広さだけでパワーアップして高回転型になってしまうところを、フィンガーフォロワーを使うことによって全域をカバーできるパワー特性を作れるというところが今回のキモと言える。これで今回のZX-10Rは高回転のピークで3psアップ。なおかつそこに至るまでの低中速も全域でアップしているのが、フィンガーフォロワーバルブシステムの効果となる。

〈フィンガーフォロワーをテコにして実際のカム山の高さ以上にバルブのリフト量を増やすことができるだけでなく、従来のタペット直打式に比べてバルブの往復運動の質量を20%低減させることができるようになり、最高出力発生回転が500rpm上昇している〉

〈新型10Rシリーズのカムシャフト。従来の直押しタイプでは、リフト量を増やすためにはカム山を高くする他なく、限られたシリンダーヘッドのスペース以上に盛ることができなかった。ZX-10RRの従来型は、レース用のハイリフトカムを装着できるようにするためにヘッドを部分的に削って対応していたが、新型は全シリーズが無加工で装着できる〉

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最終更新:9/17(月) 22:48
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