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三越 vs 高島屋「お江戸日本橋の百貨店戦争」 老舗は別々の道を歩み始めた

9/19(水) 21:00配信

WWD JAPAN.com

東京・日本橋の三越と高島屋といえば、建物は威風堂々たる重要文化財、中心顧客は富裕層や中高年、品ぞろえはコンサバといったように、性格が似たライバル百貨店として長年しのぎを削ってきた。売上高も三越日本橋本店が1553億円(全国5位)、高島屋日本橋店が1342億円(同7位)と全国屈指だ(2017年度)。そんな2大店舗が別の道を歩もうとしている。老舗に重い腰を上げさせたのは、ネット通販など新しい消費スタイルの荒波である。

三越 vs 高島屋「お江戸日本橋の百貨店戦争」 老舗は別々の道を歩み始めた

"ポケモンから高級時計まで SC化で顧客層を広げる高島屋"

百貨店として初めて国の重要文化財の指定を受けた高島屋日本橋店の本館。その荘厳なファサードを連続させたような外観の新館が隣に完成し、9月25日にオープンを控えている。地下1階・地上7階の約1万7000平方メートルに114店の専門店を誘致した。百貨店ではなく、テナントから賃料をとって運営するショッピングセンターとして営業する。

新館オープンに伴い、百貨店の本館、15年に開店した時計専門館「タカシマヤ ウオッチ メゾン」、今年3月に開いた東館の「ポケモンセンター トウキョーDX&ポケモンカフェ」を合わせて売り場面積6万6000平方メートルの4館体制になる。これを機に全体の名称を「日本橋高島屋S.C.」に改める。百貨店を核にした都市型ショッピングセンター(SC)という位置付けだ。

高島屋はグループの不動産会社・東神開発と共に二子玉川や新宿、シンガポールなどで同様の手法を用いて成功してきた。百貨店と専門店の両輪で、手頃な商品からラグジュアリー・ブランドまでの商品をそろえ、幅広い世代を集客して買い回りを促す。高島屋の木本茂・社長は自信をのぞかせる。「(足元の)中央区および臨海エリアは若いファミリー層が急増しています。さらに日本橋のビル開発で多くのオフィスワーカーが存在する。日本橋高島屋S.C.の完成で、これら新しいお客さまのニーズに応えられるようになります」。長年の課題だった顧客の高齢化を、専門店導入をテコにして一気に若返らせる狙いだ。

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最終更新:9/19(水) 21:00
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