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自民総裁選 安倍3選でも求心力低下 伏兵の小泉進次郎は入閣? 憲法改正にも黄信号〈dot.〉

9/20(木) 19:04配信

AERA dot.

 安倍晋三首相(63)の自民党総裁の任期満了に伴う党総裁選が20日行われ、安倍氏が石破茂・元幹事長(61)を破り連続3選を果たした。

【写真】小泉進次郎衆院議員がぶら下がり取材に応じると、現地は記者ですし詰め状態に

 国会議員票は石破氏の73票に対して安倍氏が329票で圧勝したが、党員票では石破氏が181票、安倍氏が224票と石破氏が善戦した。予想以上の健闘について、政治評論家の小林吉弥氏はこう分析する。

「安倍陣営は当初、党員票でも7割以上の得票を目指していた。それが選挙戦で票が伸び悩んでいることがわかると、陣営幹部が55%まで目標を下げた。ギリギリで何とか名目は保ったが、党員票は自民党員の民意。この数字は今後の政権運営に大きな影響を与えるでしょう」

 各県別の党員票の得票数を見ると、安倍氏が優位となったのは37都道府県で、地元の山口以外では、東京、神奈川、大阪、広島、福岡など、票数の多い都市部で圧勝している。一方、石破氏は10県で上回り、地元の鳥取のほか、山形、茨城、島根、高知などで安倍氏を上回った。政治アナリストの伊藤惇夫氏は、こう分析する。

「安倍氏は選挙戦で経済の成果を強調していたが、経済がうまく回っているのは都市部だけで、地方は疲弊している。この面でも安倍一強が決して盤石ではないことが示された」

 安倍氏の3期目は、早くも難題が林立している。前出の小林氏は言う。

「来週には日米首脳会談があり、トランプ政権から日本の貿易黒字削減を迫られたら、安倍内閣は対応に苦慮する。30日の沖縄県知事選は与党候補が劣勢で、負ければ求心力が下がる。その中で来月上旬に内閣改造と党役員人事をしなければならない。安倍陣営は党内5派相乗りで主導権争いをしてきたから、ポストをめぐる駆け引きも複雑。かといって、石破派を無視することもできない。人事で失敗すれば、党内の反発が強まることは間違いない」

 注目されているのは、投開票日当日に石破氏への支持を表明した小泉進次郎衆院議員だ。

「官房副長官に登用されるという情報が流れているが、この役職は安倍政権の良い情報も悪い情報も入ってくるポストで、本当に信頼できる人物にしか任せられない。となると、農水相や地方創生相などで閣僚になってもらった方が新内閣の花になり、安倍氏と適度な距離感を保てることになる。入閣の可能性はあるでしょう」(小林氏)

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最終更新:9/21(金) 10:24
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