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面接官は「スタバでバイト」ネタに飽きている

9/21(金) 17:35配信

日経ビジネスオンライン

早くも始まった大学3年・大学院1年生対象の2020年就職活動、通称「20採用」。学生・企業に選考のポイントを紹介する恒例連載企画の1回目のテーマは、面接のネタだ。学生には「面接で受けるネタ」を、企業には「ネタの内容から学生の本質を見るすべ」をお届けする。

【関連画像】「2020就活 学生・企業がすべきこと」(写真=Bloomberg/Getty Images)

(日経ビジネス2018年7月9日号より転載)

 2019年4月入社予定の大学生の就活が佳境を迎える中、20年3月卒業見込みの大学3年生・大学院1年生の就職活動「20採用」が実質的に始まっている。経団連の指針では、「会社説明会の解禁は19年3月から」「面接などの選考は同6月から」などと定めているが、いずれも形骸化しているのが現状だ。

 「夏のインターンシップを採用の第1ステップにしている企業が増えている」と指摘するのは企業の採用支援を手掛けるコンサルタントの谷出正直氏。大学関係者からも「インターンシップに行った企業の選考を受けた50%の学生が内定をもらっていた」(法政大学キャリアセンターの内田貴之課長)との声が上がっている。20採用でも同様に、夏のインターンシップが“事実上の第1回選考会”になるのは間違いない。

●学生も企業も現状に不満

 となれば、学生はまず志望業界のインターンシップに受かりたいし、企業も一人でも多くの優秀な人材と早めに接点を持ちたいところ。だが実際には、学生はなかなか希望のインターンシップに登録できず、企業も思うような人材となかなか出会えない。多くの学生が一部の大企業に殺到するからだ。

 リクルートワークス研究所によると、大卒求人倍率は例えば従業員300人未満の中小企業で9.91倍と過去最高なのに対し、従業員5000人以上の大企業では0.37倍。インターンでも状況は同様で、売り手市場であっても人気企業への就職は依然、3人のうち1人しか入れない狭き門なのだ。

 一方、企業にしても、大量の学生が押し寄せる結果、十分な人材の吟味ができず、せっかくのインターンシップが必ずしも“実りある青田刈りの場”にならない事態に陥っている。

 ではどうすべきか。学生は、インターンシップへのES(エントリーシート)と面接で面接官の印象に残るパフォーマンスをし、企業はESと面接という限られた情報から学生の本質を見抜く──。これしかない。まずは、学生諸君に向け、ESと面接で本当に印象に残るネタを検証していこう。

 人気企業になればそれだけESの数も多い。そんな中で目立つには、まず人と同じことを書いてはダメ。その意味で危険なのが「スターバックスでのアルバイト体験談」だ。あるサービス業の人事担当者はスタバでのバイト経験を書いたESを1シーズンで100枚近く読み、「正直、最後は内容が頭に入ってこなかった」と苦笑する。

 「念のため断っておくが、スタバが若い世代にとって極めて魅力的なバイト先で、人生に必要な様々な経験を得られる場所なのは事実なのだと思う。ただ面接官も人間なので同じ話ばかり聞かされると飽きてくる」(同)

 そんな中、面接で受けるネタは今も昔も①独自性が高い経験であることだ。

 「今シーズンで一番印象に残ったESは『知らんけど』を研究しているというものだった」。こう語るのはトッパン・フォームズ人事部の中澤光明主任だ。関西の人が話の最初や最後に、「なんか知らんけど」とつける意味について言語学の観点から研究したとの内容。「言われてみれば確かにと思わず読んでしまい、ここに注目した理由を聞いてみたいと思った」と中澤氏は振り返る。

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