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「頬」より化粧水を塗らない「あご下」の方がキメ細かい!? 皮膚を破壊する“界面活性剤”の真実

9/22(土) 8:00配信

デイリー新潮

皮膚科専門医が警告する「化粧品」の真実(1/2)

 人は見た目が9割だからキレイでありたいと願うのは当然だが、それが却って皮膚の破壊を進めていたとしたら悲劇でしかあるまい。20代女性記者を戦慄させた肌診断、主成分の界面活性剤の危険度……専門医らが警告する化粧品の真実。

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「スキンケアの本来の役割とは、肌のバリア機能を補強することです」

 と解説してくれるのは、「東京美容科学研究所」の小澤貴子所長である。

「皮膚には表皮と真皮とがあり、外側の表皮が外部からの物質の侵入を防ぐバリア機能を果たしています。角層という硬い皮と角質細胞間脂質(セラミド)という水と油のカーテン、そして皮脂腺から出される皮脂によって3重ものバリア構造ができあがっているのです。また、肌の表面には200種類以上の常在菌が棲んでおり、その数は1平方センチあたり10万個にもおよびます。常在菌の中には善玉菌と悪玉のようなものとがあって、それらの作用が皮脂膜の生成や皮膚の角化(新陳代謝)に役立っていると考えられています。更に、常在菌は皮脂を食べて脂肪酸に変え、これにより肌を弱酸性の状態に保つことで、外部からの刺激や雑菌の増殖を抑えている。従って、常在菌の存在も肌のバリア機能に一役買っているといえます」

 洗顔という日常行為そのものが常在菌へ悪影響を与えてしまうと主張するのが、「白金ビューティフルエイジングクリニック」の山口麻子院長だ。

「石けんなどで1度顔を洗うと常在菌の9割が洗い流され、元の状態に戻るには12時間かかるといいます。だから、1日に2度、洗顔料で顔を洗っていれば常在菌は正常な分布を示さなくなります。結果として、弱酸性が保てなくなり、悪い菌ばかりが増殖してニキビなどの肌荒れをもたらすのです」

界面活性剤のダメージ

 界面活性剤――。不倶戴天の敵である水と油を仲良くさせる成分で、汚れを落とす洗浄剤としてのイメージが強いかもしれない。

「実際には洗浄作用のほかに、浸透、乳化、保湿など様々な作用があります。皮膚の環境を健やかに保つために界面活性剤を使う必要はあるのですが、その作用が強すぎるものは、使い続けると肌への負担となり、肌荒れや乾燥肌、敏感肌の原因となります」

 と、前出の小澤氏。では、界面活性剤はどうやって細胞を傷つけてしまうのか。

「細胞の表面は細胞膜という膜で覆われています。そこは水と相性の良い部分、そして油の部分とから成っており、水と油が互いを避けようとする力によって、安定した構造を保っていられます。しかし、界面活性剤は水と油を結びつける作用を持つ物質ですから、この細胞膜の構造を破壊し、そこに穴をあけてしまうのです。肌の奥には新たな細胞を生み出し続ける基底細胞があります。これは、アメーバのように自己分裂するもので、生成されたコピー細胞は一定の時間が経つと死に、その間にもどんどんと新しい細胞が生み出され続ける仕組みになっています。これを『ターンオーバー』と言います。コピー細胞の寿命は1カ月程度で、死んだものは皮や垢となって剥がれ落ちるのですが、過度な保湿などをするとうまく細胞が死ねずに肌表面の環境が悪くなってしまいます。水に濡れてしまった新聞紙をはがすとボロボロになってしまうのと同様です。逆に、こうしたコピーを作る基底細胞は大切にしなければいけない。自身は再生することのない細胞ですから、界面活性剤などでここにダメージを与えてしまうと、コピー細胞の生成がうまくできなくなってしまうのです」(同)

 2013年、カネボウの美白化粧品で肌の色が白く抜けてしまう「白斑」の被害が1万人を超えて回収となり、世間を震撼させたことは記憶に新しいところだろう。

「このとき原因物質とされたのは新しく開発されたロドデノールという『植物由来の天然物質』です。ただし、私はこの白斑被害の原因がロドデノールという一成分のみによるものであるとは考えていません。普通だったら浸透しないような肌の奥の細胞にまで美白成分が浸透していたのは、浸透剤としての界面活性剤が働いていたから。ロドデノールだけが悪いのではなく、その浸透を可能にした界面活性剤の乱用にも問題があるのです。“私は○○という成分が肌に合わないようだから”と特定の成分が入っている化粧品を避けているような人をしばしば見かけます。むしろそういう人に気が付いてほしいのは、界面活性剤によってバリア機能が低下しているという事実です」(同)

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最終更新:9/22(土) 8:00
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