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ぬるま湯に浸る貴社の「ゆでガエル社員」 一気に目を覚まさせる方法、ご存じ?

9/24(月) 12:11配信

NIKKEI STYLE

■ビジネス界にはびこる都市伝説

 皆さんは「ゆでガエル」の話を聞いたことがありますか。カエルを熱湯に入れると、驚いて飛び出します。ところが、常温の水の中に入れて、少しずつ温度を上げていけば、変化に慣れて出ようとしません。熱くなったときにはもう飛び出ることができず、ゆであがってしまう、という話です。

 「ぬるま湯に浸っていては、環境変化に気づかないまま、手遅れになる」ということのたとえでよく使われます。実は、科学的な根拠のないトンデモ話だというのをご存じでしたでしょうか。

 私がこれを最初に知ったのは、かつて組織学の教科書とされた「組織論」(桑田耕太郎、田尾雅夫著)です。「ベイトソンのゆでガエル寓話(ぐうわ)」として紹介されていました。「業績低下がゆるやかに起こると、希求水準自体がそれに適応してしまい、革新へのきっかけがつかめなくなる」と。

 ただし、あくまでも寓話であって、文化人類学者のグレゴリー・ベイトソン自身が試してみたわけではありません。命にかかわる話ですから、動物はそれほどばかではありません。実際には、カエルは熱くなる前に逃げてしまうそうです。まあ、そりゃそうでしょう。

 ところが、人間界ではいかにもありそうな話で、戒めの寓話としてはよくできています。科学的な事実でないことを知った上で使えば、心を揺さぶる力は大いにあります。

 似たような話に、「弱い小象のうちにロープで杭(くい)につないでおくと、大人になっても逃げようとしない」(サーカスの象理論)や「カマスと餌の小魚を水槽に入れて透明な板で仕切ると、板に何度もぶつかり、板を取り外しても餌に近寄ろうとしなくなる」(カマス理論)があります。本当かどうか、誰か実際にやってみて、動画サイトに投稿してみませんか。

■人は変わりたくない動物である

 働き方改革に限らず、人や組織を変えるのは至難の業です。

 そもそも人は安定を求める性質があります。加えて、利益を取りにいくよりも、損失を回避するほうを選ぶ傾向があることが、行動経済学の研究で明らかにされています。

 うまくいくかどうか分からないことや、自分だけがばかを見るかもしれないことにチャレンジするのは苦痛なわけです。改革勢力よりも抵抗勢力のほうが強くなる原因がここにあります。

 そういった数々の困難を打ち破り、組織を変えるには無手勝流ではうまくいきません。ジョン・コッターが提唱する「変革の8段階」を活用することをお勧めします。

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最終更新:9/24(月) 12:11
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