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うつ・不安障害の人を職人に!京都・伝統工芸社長の「挑戦」

9/25(火) 13:00配信

現代ビジネス

 人気のうちに最終回を迎えたドラマ『グッド・ドクター』は、自閉症スペクトラム障害とサヴァン症候群を併せ持つ医師が主人公だった。そして山崎賢人が演じたこの主人公のような障害をもちながらも、医師になる人は実在するという。

 障害にはいろんな形があり、その特徴と特長によって力を発揮できる場所がある。障害者の就労をずっと取材し続けているジャーナリストのなかのかおりさんは、京都の伝統産業で障害を持つ「職人」育成の現場に出会った。

サラリーマンから27歳で後継に

 京都市は今年度から、伝統産業の後継者確保と障害者の就労支援を目的に、担い手育成の事業を始めた。昔ながらの製法で和ろうそくを作る京都市の「中村ローソク」は、精神障害のある人を絵師として雇用。技術を身につけるのに時間もお金もかかるが、「職人を育てるのは、健常者も障害者も同じ」と後押しする社長を訪ねた。

 京都駅から数駅。駅近くの住宅街を少し歩くと、赤いろうそくのオブジェが見えてきた。「中村ローソク」の店内には絵付けろうそくが並び、作業場もある。サラリーマンからこの世界に入った4代目社長で和ろうそく職人の田川広一さん(55)に話を聞いた。

 創業は1887年。室町時代からの製法を続ける。創業本家が7代目で廃業、分家して4代目だ。「殺生が禁止の神社仏閣で使用するろうそくは石油でできているパラフィンや動物・魚の油は使えません。和ろうそくはハゼの実から取れる油のほか、ヤシの実油と米ぬか油のブレンドを使用します。油煙が少なく、すすを払うだけで掃除できる。歌舞伎や能狂言、お茶席、舞妓さんの席で使用されていて、歴史ある寺院にも納めていますよ」

 絵のついた和ろうそくは、会津若松など雪国で生花がない時期に飾ったのが始まりで、夏場の水替えが大変な時期も生花の代わりになる。京都の和ろうそくは、伝統工芸が盛んな地域だけに絵が繊細という。数百円から10万円のものまであり、海外へのお土産や、大きいものは胡蝶蘭代わりの開店祝いにも使われる。

 田川さんは高校卒業後、サラリーマンをしていた。結婚後、妻の実家である中村ローソクの3代目社長が倒れてしまい、手伝い始めた。「27歳から、見よう見まねで技術を覚えました。他の店を訪ねていいとこどりもして」。田川さんの息子も技術を継いでいる。

 田川さんは、2017年4月に精神障害のある40代の男性Aさんを正社員で採用。その後、「専門学校に行きたい」とAさんの希望があり、「やめてしまったら縁がなくなってしまうから、月1回でも週1回でも来て」と田川さんが勧め、パートに切り替えて勤務してきた。

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最終更新:9/25(火) 13:00
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