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大谷翔平が日本の医師団からのセカンドオピニオンを望む理由。

9/25(火) 12:01配信

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 おそらく多くの人が覚悟をしているだろう。

 大谷翔平はシーズン終了後にトミー・ジョン手術を受けるだろう、と。

 だが、報道する側も含め、現状でそれは思い込みに過ぎない。エンゼルスの球団医療スタッフが総意として、右ひじにメスを入れることを勧めた事実はあるが、球団は“手術をしなさい”とは一度も言っていない。最終判断は大谷自身に委ねられている。

 米国に来て、2度目のMRI検査を受けたのは9月5日だった。球団は右ひじに新たな損傷が見つかったと発表した。6月7日に受けた1度目の診断ではグレード2の靭帯損傷と発表したものの手術の必要はないと言った。

 今回の新たなる損傷とはどの程度なのか。具体的なものは何も示されず、未だに大谷は心の内を明かしていない。

再診を望む大谷の“日本的”心情。

 そんな折り、9月16日。米国の経済誌『フォーブス』電子版は、大谷がセカンド・オピニオンを求めたい意向を球団に伝えたと報道した。

 記事によれば、セカンド・オピニオンを求める先は日本の同愛記念病院。北海道日本ハムファイターズのチームドクターを務め、昨年11月にMLB機構へ提出した診断書にグレード1の損傷があると診察した土屋正光氏の再診を大谷が望んでいると言う。

 この記事には疑問符がつく部分もあるが、大きく頷ける部分もあった。

 “セカンド・オピニオンを日本の医師団に求める”である。

心の中での疑問を解消できるか。

 米国には多くの日本人、日系人の方が暮らしている。英語を母国語のように操り、何不自由なく生活されている方々は多い。それでも、年齢を重ねてくると変化が起こる。

 病院通いが始まり、入院、手術など難しい判断を強いられるようになると、日本へ帰国される方が非常に多い。日本の保険医療制度が米国より素晴らしい部分もあるだろうが、帰国を決断された方が口にすることはほとんど同じだ。

 「アメリカのお医者さんでは心の部分で通じ合わないことが多い。治療の是非でなく、心の中で疑問に思っていることをなかなか解消してもらえない。メンタルの部分で不安が拭えない。日本に帰り治療を受けることにしました」

 先輩方の経験談を聞き、医師と患者の関係においては、生まれ育った文化がことのほか大事なのだと感じていた。だから、大谷がセカンド・オピニオンを日本に求めるのはごく自然な流れと感じる。

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最終更新:9/25(火) 14:56
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