ここから本文です

山本“KID”徳郁さん「もう日本には帰れない」の諦念

9/26(水) 6:00配信

SmartFLASH

 総合格闘家の山本“KID”徳郁さん(本名・岡部徳郁)が41歳の若さで亡くなったのは、9月18日のことだった。ガン闘病中であることを明かしてからわずか3週間での訃報は、驚きをもって受け止められた。

【関連】「山本“KID”徳郁」の車椅子写真

 だが、KIDさんの闘病は、すでに2年に及んでいた。最後にリングに立ったのは、2015年の大晦日。東日本大震災のチャリティイベントで、永遠のライバル・魔裟斗と3ラウンドを闘った。その翌年、胃にガンが見つかった。

「2年前に胃ガンがわかったとき、すでにステージIVまで進行していたと聞いています」(KIDさんを知る格闘技関係者)

 2017年の夏には、次女を授かっている。2人の娘の笑顔を励みに、KIDさんはガンとの闘いを始めた。同年7月には一家で沖縄に移住。さらにKIDさんは大好きなグアムの病院に移った。

「日本で治療すると、人目につくからという理由でグアムでの療養を選んだ」(同前)

 負けず嫌いのKIDさんは、弱った姿を人に見せたくなかった。グアムの友人たちには「自分がグアムでガン治療してい ることは内緒にしてくれ」と話していたという。だが、噂はすぐに広まった。

「グアムでKIDさんが療養していることは、こちらでは有名でした。島では姉の美憂さんや妹の聖子さんを見かけることもあった。亡くなったと聞いたときはショックでした」(グアム在住の日系アメリカ人)

 美憂が練習拠点を2018年5月からグアムに移したのも看病のためだった。その月にKIDさんは日本に一時帰国し、家族4人で東京・原宿を歩く姿を「女性自身」に報じられている。長女の手を引いて歩くKIDさんは、黒いマスクをつけていた。

 7月には、さいたまスーパーアリーナで美憂の試合があった。弟を心配し欠場しようとした美憂に、「出ないとダメ」とメールを送ったのはKIDさんだった。

「グアムに戻って以降、KIDの容態は急激に悪化した。ガンが全身に転移し、病院を退院。終末期医療を受けるため、緩和ケア専門の施設に入っていた。痛みを抑えるモルヒネを打つくらいしかできなかったようだ」(前出の格闘技関係者)

 そしてこのころ、KIDさんはある覚悟をしていた。

「日本に戻って治療することも考えたようだが、飛行機に乗ることが辛い状態になっていた。もう、グアムから日本に帰国することはできないと、本人もわかっていた。8月いっぱいもつかどうかと言われていて、親しい友人らと会っていた」(同前)

 最後は緩和ケア施設も出て、グアムのマンションで家族との時間を過ごしたという。9月18日朝、家族に看取られて、息を引き取った。1999年に白血病で亡くなった母・憲子さん(享年51)に、天国で親孝行しているに違いない。
(週刊FLASH 2018年10月9日号)

最終更新:9/26(水) 12:54
SmartFLASH

あなたにおすすめの記事

Yahoo!ニュースからのお知らせ