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広島1強を止めるセのドラフト戦略。中日は根尾を捕手で獲得すべき!?

9/26(水) 11:31配信

webスポルティーバ

チーム事情から見たドラフト戦略~セ・リーグ編

 広島“1強”時代に突入したセ・リーグだが、この勢いを止めるのは新戦力しかない。広島以外のセ・リーグ5球団にとって、今年のドラフトはある意味“大勝負”である。現在のチーム状況を分析し、本当に必要な戦力はどこなのか。セ・リーグのドラフト事情を見てみたい。
※各球団のチーム成績や個人成績は9月25日現在

■パ・リーグ6球団のいま本当にほしいドラフト候補は、この選手たちだ

●中日ドラゴンズ

 2013年から低迷が続いており、今やすっかりBクラスの常連となってしまった中日。チームにとって一番怖いのは、負けに慣れてしまうことだ。とにかく、チームの雰囲気を一変できるような人材がほしい。

 そういうムードを漂わせているのは、今年なら根尾昂(ねお・あきら/大阪桐蔭/右投左打)しかいない。愛知の隣、岐阜出身ということも大きな力になるはずだ。

 夏の甲子園が終わり、その後に開催されたU-18のアジア選手権でも、ほかの選手がヘロヘロになってプレーしているなか、いつもと同じテンションで野球と向き合っていた。中日がほしいのは、そうした“覇気”だ。

 なにより大事なのは育成法。根尾のようなタイプの選手は、二軍でじっくりというより、無理してでも一軍で使った方が成長のスピードは速い。ただ、問題はポジションだ。

 外野手として起用するのは簡単だが、根尾の野球への情熱、欲求を考えれば、チームの弱点に彼を置くという手もある。そのポジションはキャッチャーだ。根尾が持つ野球センスと身体能力、強い精神力、野球脳……たとえ未経験のポジションでも簡単に乗り越えてしまうだろう。いずれにしても、チームにそれぐらいの覚悟がないと立て直しは難しいかもしれない。

 根尾以外では、やはり投手がほしい。イチ押しは、栗林良吏(りょうじ/名城大/右投右打)と富山凌雅(りょうが/左投左打/トヨタ自動車)の“地元枠”のふたり。ともにボールにキレがあり、三振を取れる投手。とくに中日の投手陣は高齢化が進んでおり、こうした活きのいい投手は絶対に必要だ。

 そこに最速155キロ右腕の生田目翼(なばため・つばさ/日本通運/右投右打)が加われば、投手王国だって夢ではない。

●阪神タイガース

 阪神というセ・リーグの象徴的なチームが弱くてはいけない。しかも最下位に低迷しているようでは、プロ野球界の繁栄にも関わってくる。

 そんな阪神を立て直す手立てはある。一にも二にも打線の強化だ。シーズン20本以上を打てる“大砲”が、少なくとも3人はほしい。イメージは、バース、掛布雅之、岡田彰布がバックスクリーンに3連発を叩き込んだあの頃だ。

 この3人以外にも当時の“猛虎打線”には真弓明信もいたし、佐野仙好もいた。クリーンアップ以外にも20本塁打打てる打者がいたから、相手バッテリーは気を抜く暇もなく、球数も増えていた。その結果、守備の時間が長くなり、相手野手陣は集中力を欠き、打ち損じを重ねていた。

 だが、今の阪神には一発で相手を脅かす選手がいない。広い甲子園で、オーバーフェンスすることがどれだけ大変なことかは理解している。とはいえ、リーグ最少の本塁打数とは……あまりにも寂しい限りだ。

 その筆頭候補だが、小園海斗(報徳学園/右投左打)を推したい。俊足巧打の遊撃手として注目を集めている小園だが、私は立派な“大砲候補”だと見ている。スイングスピードとミート力。タイミングが合った時の打球は、まさにスラッガーの弾道だ。久しぶりに30発打てる遊撃手への期待は高まるばかりだ。

 大学生では中山翔太(法政大/右投右打)だ。打球が描く雄大な放物線もさることながら、常に全力疾走、全力プレーの姿勢がすばらしい。地元・大阪の履正社出身とあって、甲子園でも人気者になりそうだ。

 打球の角度にスラッガーの資質を感じさせる龍幸之介(三菱日立パワーシステムズ横浜/右投左打)も注目の打者。渾身のフルスイングから放たれるライナー性の弾道は、まさに現役時代の金本知憲(現・阪神監督)と一緒。プロの配球にさえ慣れてくれば、20本以上は期待できる逸材だ。

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