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広島1強を止めるセのドラフト戦略。中日は根尾を捕手で獲得すべき!?

9/26(水) 11:31配信

webスポルティーバ

●東京ヤクルトスワローズ

 どれだけの人が、今年のヤクルトの健闘を予想したのだろうか。老いも若きも持てる力を発揮し、とりわけベテランたちの奮闘には心から拍手を送りたい。

 野手は青木宣親(36歳)、畠山和洋(36歳)、坂口智隆(34歳)、雄平(34歳)、大引啓次(34歳)、投手は石川雅規(38歳)、近藤一樹(35歳)……また新守護神としてチームを支えた石山泰稚(たいち)だって来年は31歳になる。

 たしかに、今シーズンは大健闘したが、この戦力でこの成績を残すのは至難の業だ。もちろん、首脳陣だってそこはわかっている。西浦直亨、廣岡大志に経験を積ませ、シーズン終盤にはルーキーの村上宗隆を一軍に抜擢。プロ初打席でホームランの偉業を成し遂げた。おそらく来年は、今年以上に出場機会は増えるだろうし、レギュラー奪取の期待もかかる。

 そうなると、補強するのはやはり投手だ。まずは松本航(日本体育大/右投右打)。最速155キロのストレートに多彩な変化球。調子が悪くてもそれなりに試合をつくれるセンスのよさ。1年目からローテーションでバリバリ投げてくれそうな予感がする。

 この松本を1位で外したら渡邉勇太朗(浦和学院/右投右打)。190センチの大型投手ながら、ボディバランスとコントロールのよさは秀逸。投手としての完成度が高く、1年目から一軍で使えるだけの能力を秘めている。

 このほかには、145キロ前後のストレートとタテの変化球を低めに集められる温水賀一(ぬくみず・かい/大阪ガス/右投右打)。同じタイプの岡野祐一郎(東芝/右投右打)もヤクルトのチームカラーに合うような気がする。

 さらに3位以下で、万波中正(横浜/右投右打)、森下翔太(東海大相模/右投右打)といった長打力のある外野手を獲得して、数年後に向けてじっくり育成しておきたい。

●広島東洋カープ

 今シーズンの広島の強さは圧巻だった。夏場から一気にギアを上げて独走。勝ちっぷりも見事だったが、驚いたのが選手層の厚さと質の高さだ。

 たとえば、丸佳浩がケガで離脱すると野間峻祥(のま・たかよし)が入り、安部友裕が欠場すると西川龍馬が抜擢され、いずれも戦力ダウンを感じさせない活躍でチームを救った。

 強いチームの補強の特徴は何か? それは磐石と思われるポジションから補強していくことだ。かつて強かった頃の巨人は、あの長嶋茂雄がいるのに、毎年のようにアマチュア球界屈指の三塁手を獲得した。

 ならば、今年のドラフトで広島がすべきことは何か……。

 田中広輔の“後釜”として、根尾昂(大阪桐蔭/右投左打)か小園海斗(報徳学院/右投左打)を獲得。さらに、鈴木誠也のライトには森下翔太(東海大相模/右投右打)を、菊池涼介のセカンドには米満凪(よねみつ・なぎ/奈良学園大/右投左打)を3位か4位で指名したい。

 投手陣はどうか。今季ここまでリーグトップの15勝をマークしている大瀬良大地の後継者が必要だろう。イチ押しは、コンスタントに145キロ前後をマークする大型右腕・引地秀一郎(倉敷商/右投右打)。甲子園出場経験はないが、プロスカウトが早くから注目していた逸材だ。

 急務な戦力補強もドラフトの見どころだが、後継者を探すという視点で見ても面白い。そういう意味で、今年の広島のドラフトは大注目だ。

安倍昌彦●文 text by Abe Masahiko

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