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イニエスタ、スティング、中田英寿… セレブが造ったワインを手軽に楽しむ

10/6(土) 10:12配信

NIKKEI STYLE

 ワイン人気の広がりで、ホームパーティーにワインを持ち寄ったり、記念にワインを贈ったりという楽しみ方も増えている。だが、どんなワインを選べばよいか悩む人は多いだろう。そんな時にお薦めなのが、著名人が手掛ける「セレブワイン」。手ごろでおいしいセレブワインを紹介する。
 カジュアルなパーティーや親しい人へのプレゼント用にワインを選ぶ際に大切なのは、味わいもさることながら、いかに相手に喜んでもらえるか。その点、話題性のあるセレブワインなら、パーティーの盛り上げ役に持って来いといえる。パーティーの参加者や贈る相手がそのセレブのファンなら、喜びもひとしおだ。
 最初に紹介するのは今年、サッカーJ1ヴィッセル神戸に入団したスーパースター、アンドレス・イニエスタ選手が所有するスペインのワイナリー「ボデガ・イニエスタ」のワイン。ワイナリーの設立は2010年だが、イニエスタ家は代々、ワイン用ブドウ畑を所有し、長年ワイン造りにかかわってきた。イニエスタ選手自身もワインに関心が深いようだ。
 日本には以前から輸入されていたが、イニエスタ選手のJリーグ入りが決まってからは、「5月に開いた入団会見直前の5日間で通常の1年分が売れてしまい、8月中旬まで在庫切れの状態が続いていた」(輸入元である日本リカーの担当者)という人気ぶりだ。種類は赤、白、ロゼで、価格は1本1000~2000円台。白はフルーティーでスッキリとした味わい、赤はスペインワインらしい濃厚な味わいが特徴だ。

 サッカーファンに特にお薦めなのは「116分」を意味する「ミヌートス116」(赤、白)。2010年に南アフリカで開かれたワールドカップの決勝戦で、イニエスタ選手が試合開始116分(延長後半11分)に決勝ゴールを決め、スペインを初優勝に導いたのを記念して造った。ラベルにはシュートを放つ瞬間のイニエスタ選手がイラストで描かれている。


 元サッカー日本代表の中田英寿氏がラベルのデザインやボトルの形などをプロデュースしたイタリアの微発泡赤ワイン「バーチョ」も、パーティー向けのセレブワイン。
 中田氏はイタリアのプロリーグでプレーしていた時、休日にワイナリー巡りをしたという。知り合いに紹介してもらった醸造家を訪ね、ランブルスコ(主にエミリア・ロマーニャ州で造られる微発泡赤ワインの総称)を飲んでみると、そのおいしさに感動して日本に輸入することを決めたというのが、このバーチョだ。「単に輸入するだけではつまらないので、自分で名前やボトルのデザインを決めた」と中田氏は話す。
 バーチョはイタリア語で「キス」の意味だ。ピンク色の大きなくちびるが描かれたラベルは人目を引く。赤のスパークリングワインは世界的にも珍しく、話が盛り上がる要素が満載だ。ネット通販で2000円台で買える。

 パーティーの参加者やプレゼントする相手が音楽好きなら、世界的なロックミュージシャン、スティング氏がイタリアに所有するワイナリー「イル・パラジオ」のワインはどうだろうか。
 イル・パラジオは16世紀から続く歴史あるトスカーナ州のワイナリーで、1990年代にスティング氏が購入。環境問題に熱心なスティング氏の意向を映して有機農法などで育てたブドウを使っており、専門家の評価も高い。
 ワインの名前やボトルのデザインもファンにはたまらない。例えば、赤ワインの「シスタームーンは」は、スティング氏の特にお気に入りの楽曲と同じ名前。楽譜の一部がラベルになっている。同じく赤ワインの「メッセージ・イン・ア・ボトル」はスティング氏がボーカルを担当した伝説的バンド「ポリス」の楽曲と同名。ラベルのデザインも曲をイメージして作ったという。
 赤はトスカーナ州の主要品種サンジョベーゼが主体で、果実味と酸味、渋味のバランスが心地よい。シスタームーンは6000円台、他は2000~3000円台。


 日本のビジュアル系ロックバンドX JAPANのメンバーYOSHIKI氏が手掛けるワインが、「Y by Yoshiki(ワイ・バイ・ヨシキ)」。カリフォルニアワインの父とも言われた故ロバート・モンダヴィの孫、ロブ・モンダヴィ・Jr氏が醸造を担当するカリフォルニアワインだ。
 「YOSHIKI氏とモンダヴィ氏が一緒に試飲を繰り返しながら造った」(輸入元のワイン・イン・スタイルの担当者)というこのワインは赤、白ともにカリフォルニアワインらしい果実味が印象的なスタイル。1本5000円前後。

 最後に紹介するのは、「ハリー・ポッター」にまつわるワイン。ハリー・ポッターと言えば、世界的に大ヒットし、ハリウッド映画としても大成功を収めたファンタジー小説だ。その日本語版の翻訳者である松岡佑子氏がオーストラリアで手掛けるワインが「マイク・プレス」。
 マイク・プレスは実際に醸造を指揮している醸造家の名前。同氏は長年、オーストラリアのトップクラスのワイナリーで働いた後、独立し自らのワイナリー「マイク・プレス・ワイン」を設立。そのワイナリーを松岡氏とオーストラリア人の夫が最近、購入した。

 銘醸地として知られる南オーストラリア州アデレードヒルズ地区で栽培するソーヴィニヨン・ブランやシャルドネ、ピノ・ノワールなどから造るワインは、どれもさわやかな酸味と果実味を感じ、最近の世界の流行を反映したスタイル。種類は全7種類で、価格は一律1本1800円(税別)。今夏から日本に輸入され始めたばかりで、まだ小売店には置いていない。輸入元のヴィレッジ・セラーズから直接購入できる。
 セレブワインは確かに話題性はあるが、果たして味はどうなの?そんな素朴な疑問を抱く人も多いかもしれない。だが、セレブワインのコスパは総じて高い。というのも、そもそも自らワイン造りを手掛けるセレブは筋金入りのワイン好き。しかも、お金があるので腕の確かな醸造家や醸造コンサルタントを雇うことができる。だから、変なワインは造らない、という理屈だ。
 セレブワインは探せばほかにもある。売り切れてしまう場合もあるので、見つけたら早めに購入しておくのが無難だ。
(ライター 猪瀬聖)

最終更新:10/6(土) 10:12
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