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すぐに病院へ 突然発症する「脳梗塞」3つの予兆〈週刊朝日〉

10/12(金) 7:00配信

AERA dot.

 日本人の死因として多い脳梗塞。週刊朝日ムック「脳と心臓のいい病院2019」から、実際の例をもとにその予兆を探る。

【こんな症状には注意! 脳梗塞の3つの予兆】

 大場直人さん(当時79歳、仮名)が異変に気づいたのは午後11時ごろ。床に就いたもののすぐに眠れず、布団の中で寝返りを打っているとき、ふと左手指の開閉の鈍さやしびれに気づいた。最初は圧迫によるしびれかと思い、少し時間を置いたものの、一向に治ることがない。そればかりか、指だけでなく手首から指先まで全体がしびれていることがわかってきた。

 妻の強い勧めで、すぐに夜間救急センターに電話し、脳神経外科専門病院にタクシーで受診した。診断の結果、血栓や脂質によって脳血管が詰まる「アテローム血栓性の脳梗塞」と判明し、ただちに入院となり、薬物療法がおこなわれた。

 もともと、大場さんは毎年の健康診断で、頸動脈(けいどうみゃく)の一部が細くなっていると指摘されていたという。昭和大学病院脳神経外科主任教授の水谷徹(みずたに・とおる)医師は次のように説明する。

「頸動脈が、血栓や脂質の沈着によって狭くなっていると、それらがちぎれて脳血管に流れていくことがあります。結果、血管が詰まり、脳梗塞を引き起こすのです。こうした症状の場合、小さな脳梗塞が複数箇所で発症していることもあります」

 脳梗塞の症状として、手のしびれ・まひのほか、言語障害や顔のまひ、片目の見え方の異常が挙げられる。大場さんは症状に気づいて、時間を置くことなく病院に行ったことで、生命に関わる事態を防ぐことができたといえる。

 なお、頸動脈狭窄症を原因とする脳梗塞は、これらの症状が24時間以内に治まる、TIA(一過性脳虚血発作)と診断されることも多い。そうした訴えで来院した患者をMRI検査で調べると、小さな脳梗塞が見つかるのだという。脳梗塞が疑われる症状が見られたら、その程度を問わず、すぐに病院に行く必要がある。

 この頸動脈狭窄症を原因とする脳梗塞の場合、脳梗塞そのものを治療したとしても、原因となる頸動脈狭窄症を治療しなければ再発の恐れが高い。水谷医師は次のように説明する。

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最終更新:10/12(金) 16:36
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