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今世紀最高のスタート 朝ドラ『まんぷく』に大ヒット作の予感

10/11(木) 7:04配信

FRIDAY

安藤サクラ主演『まんぷく』(月~土曜前8:00)の第1週平均視聴率は21.9%(ビデオリサーチ調べ・関東地区)だった。初日の23.8%は、今世紀の朝ドラ史上最高だ。初週21.9%も、2010年代でトップとなっている。数字だけ見ると好調なスタートを切ったように見えるが、実力や今後の可能性はどうだろうか。各種データから分析してみた。

『半分、青い。』が作った視聴習慣

今回の『まんぷく』は朝ドラ99作目、大阪制作では42作目となる。インスタントラーメンを世に送り出した実業家・安藤百福(ももふく)さんとその妻・仁子(まさこ)さんの半生がモデルで、安藤サクラはヒロインの福子役だ。

第1週の視聴率の高さを見て、今作を絶賛する記事が多いが、実はその数字は前作との関係で見ないと、正しい評価は出来ない。例えば『まんぷく』の第1週平均21.9%は確かに高いが、前作『半分、青い。』最終週は22.8%だった(図1)。『まんぷく』初日の23.8%は今世紀史上最高だが、『半分、青い。』最終回は23.5%だった。つまり前作が作り上げてくれた視聴習慣のお陰で、好スタートを切った可能性もある。


過去の例を見てみよう。『ごちそうさん』『花子とアン』『マッサン』は、いずれも初週が21%と高いが、前作の最終週が全て22%台と高い。『とと姉ちゃん』も21.7%と高いが、前作最終週は24.7%もあった。『まんぷく』も、追い風を受けての船出だった可能性は拭えない。

ただし前作最終週が高くても、第1週が低迷した例もある。『純と愛』『まれ』『わろてんか』などだ。いずれも2%以上率を落としているが、『純と愛』に至っては5%も下落させてしまった。これらはシリーズ平均も今一つに終わっている。前作最終週から第1週が大きく下落するパターンだと、シリーズ全体があまり期待できない傾向にある。

逆に前作最終週から第1週が、上昇しているケースがある。『あまちゃん』『あさが来た』『半分、青い。』であり、ほぼ横ばいが『ひよっこ』だった。これらは全て第1週より最終週が2%以上あがっており、平均視聴率も前作より高い。これら4作は、前作が失った視聴習慣を回復させた、朝ドラ枠に貢献した作品と位置付けられよう。

では『まんぷく』のように、2%未満の下落はどう見たら良いのか。『梅ちゃん先生』は1.4%、『ごちそうさん』は1.9%、『花子とアン』は0.7%の下落だった。これら3作は、いずれも最終週の視聴率が上昇し、シリーズ平均も前作より上がった。唯一の例外は、1.6%の下落から最終週を上げたが、平均は1.5%落としてしまった『マッサン』だ。それでも平均は21.1%と及第点。その意味では、0.9%の下落で始まった『まんぷく』には、今後の可能性があると言えよう。

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最終更新:10/11(木) 12:47
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