ここから本文です

三田佳子さん次男、高橋祐也君が綴った少年期の自分

10/11(木) 17:01配信

創

高校生の時に最初の逮捕

 三田佳子さんの次男、高橋祐也君は創出版から2001年12月に手記を出版している。本自体は絶版なのだが、それに目を付けて高額でネットオークションに出品しているとんでもない人もいるようなので、ここで同書のエッセンスを無料公開することにした。

 祐也君は1998年1月7日、18歳の時に最初に薬物使用で逮捕され、保護観察処分を受けた。そして2000年10月21日に二度目の逮捕。翌年1月4日に保釈されてからは、弁護士と生活をともにし、三田さん夫妻を中心に多くの人が祐也君を立ち直らせようと努力を重ねた。唐十郎さんの劇団に入って舞台を踏んだのもその年だ。
 同年12月に出版された手記『YUYA』は現在は絶版だが、その頃の祐也君が周囲に励まされ、自らも努力していく経緯がつづられている。その内容から、一部を紹介しよう。
 まず最初の逮捕となった少年時代について。最初に覚醒剤を使用したのが17歳の夏だったと記し、逮捕後大きく報道された自宅地下室をめぐる様子についてこう書いている。

《その頃俺は自宅の改築で地下室に追い出されていた。
 そうしていつの間にか地下室に宿泊する奴らが増えた。家出して1カ月以上住みつくような奴もでてきた。俺は一人が嫌いなので、そういう奴を結構歓迎していた。それこそ15~16の頃だけで数えきれないくらいの人間が出入りしたのではないだろうか。
 そういう状況を見て親がいい顔をするわけはない。俺の友人のことをめぐって両親とはいつも口論をしていた。当時は、友達についてとやかく言われることには心底腹が立った。
 出入りしていた人間の中には、いい奴もいれば、屑みたいな奴もいた。
 高校の先輩連中は、俺の知らない時に母親の部屋に入り込み、現金を盗んだりCDを大量に持って行って女の子に配ったりしていた。服なんて何着盗まれたかわからない。
 それだけでも、大した親不孝だ。》

 逮捕されて大騒動が起きるなかで、祐也君はしばらくカナダで生活した。そして3月、同級生たちが、卒業できなかった祐也君を卒業パ―ティーに呼んでくれて、彼は1週間帰国する。それについてのくだりで、彼は自分の逮捕報道に直面した時の心情をこう書いている。

《渦中の頃、両親は、くだらんから見ないほうがいいと言っていたが、頼み込んで俺の事件がどう報道されているのか、事件記事のスクラップを見せて貰った。
 友達から聞いて、覚悟はしていたけれど、実際、ショックがなかったというと嘘になる。
 レイプ、乱交、チーマーだとか、余りにもいい加減だ。俺が女に貢いでいたとか、友達だと思っていたのはみんな、二男の金目当てで本当の友達はいなかったとか、マザコンでどうしようもなかったとか……。いちいち否定しても弁解みたいになると思うから何も触れないけれど、両親については相当激しく、家族全体への影響はひどいものだった。
 そのすべての原因は俺だ。
 そのときは俺自身ストレスなんて受けていないと思っていたけれど、18になりたてだった俺は今より更に弱かったから、夜中、呼吸の仕方がわからなくなってパニックになったり、心臓の辺りに痛みが走り、心臓が止まるんじゃないかと不安になって、病院に連れて行って貰ったりが続いた。
 思春期の女の子みたいだが、そんなこともあって、両親も帰国を許してくれたのだと思う。》

1/3ページ

最終更新:10/11(木) 17:08

記事提供社からのご案内(外部サイト)

月刊「創」

創出版

2018年11月号
10月7日発売

700円(税込)

各種SNSやブログでも、随時情報を配信しています。

あなたにおすすめの記事