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「青木宣親は別人になっていた」小川監督が明かすヤクルト再建の全貌

10/11(木) 11:53配信

webスポルティーバ

 今シーズン、ヤクルトは75勝66敗2分という成績を残し、セ・リーグ2位に入った。優勝した広島とは7ゲーム差をつけられたが、前年に96敗したことを考えると、見事な”再起”を果たしたと言ってもいい。4年ぶりにチームの指揮を執った小川淳司監督に今シーズンを振り返ってもらった。

【写真】記録的最下位からCS進出へ。ヤクルトを変えた青木宣親の献身力

―― チームを率いるにあたって、最初に考えたことはどんなことでしたか。

「今回監督を任された時に、まずチームの方向性を考えました。自分がアドバルーンを上げるわけじゃないですけど、『執念を持って、スモールベースボールで1点を取りにいこう』と。これは、自分がシニアディレクターとしてスタンドから試合を見て感じたことが基本となっています。

 リーグ優勝した2015年は選手たちに躍動感があり、頼もしく感じました。逆に去年は、淡々と試合をこなしている雰囲気がありました。それは一目瞭然で、それではいけないと。選手起用に関しては、二軍監督を9年、一軍でも4年半ほど経験させていただき、その部分はそっくりそのままです」

―― 今シーズンは逆転勝ちが38試合。とくに9回における得点は見る者を興奮させました。

「選手からは、キャンプ、オープン戦から1球に対する執念が感じられましたし、交流戦以降の戦いでは最後まであきらめないことが結果としても出たと思います」

―― スモールベールボールに関しては、シーズン前半と後半で変化があったと思います。とくに後半の初回の攻撃は、1番の坂口智隆選手が出塁し、2番の青木宣親選手の長打であっという間に先制を挙げるシーンが何度もありました。攻撃的スモールベースボールと呼べばいいのでしょうか。

「シーズン序盤はバントを多用したりしてましたが、青木を2番に据えてから少し方向転換はありました。ただ、2番打者がバントをしないから『打ち勝つ野球』に転じたわけではないです。バントはあくまで作戦のひとつであり、状況によって作戦は変わります。

 青木を2番にした場合、打たせた方が得点の確率が高いということで、今の攻撃のカタチになっているわけです。やっていることはスモールベースボールです。つないでいく意識は、打撃コーチがミーティングで常に言ってきかせていますし、選手たちの意識も間違いなくその方向です」

―― 開幕当初は青木選手を3番、もしくは4番に置く試合が多くありました。

「メジャーリーガーだった青木に、どうしてもポイントゲッター的な役割を期待して、そういう打順にしたのは事実です。山田(哲人)を1番にして青木を3番にするのか。それとも逆にするのか。その考えでスタートしたんですけど、打線をどうやって”線”としてつなげていくかになった時に、2番を誰にするのかが難しくなって。そこで青木の2番を考えたのですが、彼のプライドもあるし、周りも気を遣うかなと……。それで青木に相談すると、『自分は2番が適任だと思う』と言ってくれたんです」

―― あらためて、メジャーから日本球界に復帰した青木選手について、どんな感想を持たれていますか。

「青木なくしてこの成績(2位)はなかったでしょうね。僕は2011年まで一緒にやっていましたが、青木は別人になって戻ってきましたよね。キャンプでも選手たちとの距離感を最初のあいさつで一気に縮めてくれましたし、本当にチームを引っ張ってくれている。バッティングは誰もが認めるところですが、それ以外の部分での影響が大きかったと、あらためて思っています」

―― チームですが、4・5月は大型連敗が目立ち、5連敗が1回、6連敗は2回ありました。交流戦で最高勝率に輝いた後にも8連敗。前半戦を最下位で折り返しましたが、選手たちは常に前向きな表情だったのが印象的でした。

「とにかく負けていても、コーチたちや青木がベンチで声を出して選手たちを引っ張ってくれましたので。交流戦後には大型連敗を取り返すだけの力も出てきました。選手たちのなかで『自分たちは勝てるんだ』という意識が強く出てきたからだと思います」

―― 夏以降、3連敗以上はなく、苦手だったビジターも克服。シーズン終盤はクライマックスシリーズ(CS)を争うチームを圧倒しました。

「やはりビジターで勝つことによって、連敗は止まります。選手たちの意識も変わってきて当然ですよね。マツダスタジアムや東京ドームで連敗が続いているとか、ナゴヤドームで勝てないとか……。事実として残っているのですが、過剰意識になることもよくないので、そこを払拭できたのは大きかったですね。

 今シーズンは広島以外の球団に勝ち越すことができましたが、広島には接戦しながらも大きく負け越したという事実がある。そこは今後の課題として残りますが、逆に極端な数字が出たのは今後に向けていい材料になると思っています」

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最終更新:10/11(木) 11:53
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