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香害被害者を「障害者差別解消法」で守る自治体も出てきた

10/11(木) 6:00配信

ダイヤモンド・オンライン

 香りつき商品の成分で化学物質過敏症などを発症する「香害」が深刻になるとともに、この「新しい公害」について認知が進み、これまでの対策より一歩、進んだ実効ある取り組みを始める自治体が出てきた。

● 今年の民間放送連盟賞が 「香害被害者」を追った番組に

 今年の日本民間放送連盟賞が9月20日に発表され、「放送と公共性」部門の最優秀賞に、テレビ金沢(石川県金沢市)の「化学物質過敏症~理解されない病に苦しむ患者たちを伝える6年間の放送活動~」が選ばれた。

 長い時間をかけた、丹念な密着取材から生まれた、さりげない描写の積み重ね。その映像が、患者の日常の苦労・息遣い・心の内までも生々しく伝える。活字では伝えきれない迫力があり、声高な主張(批判)は抑え、事実の掘り起こしに徹していることが説得力を増している。

 香害や化学物質過敏症(以下、過敏症)は、スポンサーへの配慮から民間放送としては取り上げにくいテーマだ。それに粘り強く取り組み、「過敏症を特殊な病ではなく、社会問題として伝えてきたこと」が評価された。

 一連の番組を制作したのは、同社報道制作局の辻本昌平さん(撮影・構成・編集)と中崎清栄さん(ディレクター・ナレーター)のコンビ。

 6年前に過敏症の女性に出会い、日常生活も困難になる深刻な病気があることに驚いたのがきっかけだった。

 以来、特別番組「ある日、突然…過敏症~化学物質に苦しむ患者たちの5年間~」(昨年5月30日放送)やニュース特集「学校に通えない子どもたち」(今年8月2日放送)など、10本近い番組を制作してきた。

 視聴者の反響は大きく、特別番組については「とてもよい番組だった。残念なのは、真夜中の誰も見ないような時間での放送だったことだ」などの声が寄せられた。金沢市議会でも取り上げられた。

 テレビ報道ではほかに、北海道テレビの昨年9月以降の3本のニュース特集(今年6月28日放送の「菓子店で新たな取り組み」など)と、NHK仙台放送局のニュース特集「香りの苦しみ」(今年7月13日ローカル放送、8月10日全国放送)が、過敏症への理解を深める番組だった。

● 企業が意見広告で 香りつき商品は必要か?と問いかけ

 6月5日、『朝日新聞』と『毎日新聞』に目を見張るような全面広告が載った。シャボン玉石けん(本社・北九州市)の1ページ全面を使った意見広告だ。

 紙面は、柔軟剤と思われるボトルから煙がもくもくと出ているイメージ画像が背景にある。

 『日本に新しい公害が生まれています。その名は「香害」』と大きな活字。その下に「(前略)エチケットのつもりでつけていたあなたの服の香りが、だれかの健康を奪っているかもしれない。そこまでして、香り付柔軟剤や香り付洗剤を使う必要はあるのか。(中略)シャボン玉石けんは、あなたに問いたい」と続く。

 4日後の9日には両紙の朝刊に全面意見広告の第二弾が載った。

 「学校がくさくて、(中略)みんなくさいふくをきて、学校に来てるから、ますます学校に行けなくて、こまってます」という小学生の手紙の写しがが掲げられ、「香害を知ってください」と大書されている。

 意見広告は大きな反響を呼び、ツイッターなどには「断固支持する!!」「強いメッセージを発してくれて、ありがとうございます」などの声が続いた。この意見広告を議会での質問に使った地方議員も少なくない。

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