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50歳からのカード選び|クレジットカードを解約した人の末路

10/12(金) 9:01配信

サライ.jp

■クレジットカードは信用だ

クレジットカードのクレジットとは信用を意味しています。信用とは、過去の業績や実積を評価して得られるものです。クレジットカードの場合は、毎月の支払いの実績、つまり、いくらの利用金額があり、それを期日までにきちんと払っているかどうかで評価されます。そのため、カード会社は事前に利用者の職業と年収を見て、返済能力のリスクを把握しています。

月々の焦げ付きを怖れるカード会社にとって、毎月決まった収入があって、その範囲内で家計をやり繰りしているサラリーマンこそ、最も好ましいグループといえます。そういう人なら、返済に困る事はないと考えて、クレジットカードを積極的に発行してくれます。

ただし、サラリーマンの多くは、60歳(最近は65歳もあり)で定年ですから、それ以降は、高い評価は通用しなくなります。リタイアした後は、定期収入のあてがなくなりますから、いくら年金がもらえるといっても状況は悪くなります。それまでは甘い顔をしていたカード会社が、急に冷たくなって、厳しいことを言い出すのはこうした背景があるからです。勤め先のバックアップもなく、定期的な収入もなくなった高齢者は、信用力の低い人物とみなされる可能性が高いのです。

ですから、リタイアした後に、「断捨離」や「終活」の掛け声に乗って身辺整理をしようと、クレジットカードを解約したりすると、二度とカードを作れなくなります。そうした事情を知らないために、リタイアした多くの人がトラブルに巻き込まれています。この連載の第1回目に紹介したBさんがまさにそうでした。

■終活でクレジットカードを勇んで「捨てた」女性

一人暮らしのBさんは70歳になったのを機に、持っていたクレジットカードをすべて解約したといいます。自分が死んだあとに残される親族に余計な面倒をかけないようにと考え、カードというカードをきれいさっぱり廃棄したのです。

Bさんは「これでスッキリあの世に行ける」と思ったのですが、いざクレジットカードがなくなってみると、それまでは当たり前にできていたことができなくなり、困り果ててしまったそうです。

例えば、楽天市場で化粧品を購入していましたが、クレジットカードがなくなったため、カード払いができなくなってしまった。そこで仕方なく代引きに換えたのですが、配達される時間に自宅にいないと化粧品を受け取れない。一人暮らしで外出することが多かったBさんにとっては相当なストレスだったようです。

リアルの買い物でもクレジットカードを使っていたので、カードがなくなると、現金の取り扱いに戸惑い、不便さを感じました。常に財布にお金を入れておかなければいけないので、ATMに行く回数も増えて、これも重荷になっているといいます。

このようにBさんは、改めてクレジットカードの大切さを知ったわけです。そして、もう一度クレジットカードを持ちたいと思って申し込んでみたそうです。ところが、なかなか審査を通らない。

「70歳を過ぎた年金暮らしのおばあさんには、クレジットカードを発行してくれないのでしょうか。断捨離とかの言葉に惑わされてクレジットカードを解約してしまったことを本当に後悔しています。何か良い方法はないかと思い、ご相談させていただきました」
Bさんの投稿はこんなふうに結ばれていました。

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最終更新:10/12(金) 9:01
サライ.jp

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