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レジなしコンビニ「Amazon Go」レポート あまりにスムーズで戸惑う人続出

10/12(金) 19:12配信

ニューズウィーク日本版

──「本当に商品を持って出ていってもいいの?」と尋ねる人が後を絶たない

3,000店舗展開と報じられたレジなしコンビニエンスストアの「Amazon Go(アマゾン・ゴー)」は10月8日、5号店目をシカゴ市内にオープンした。

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Amazon Goは、人工知能やコンピューターヴィジョンを駆使することで、レジでの精算なしで食品を買うことができる革新的な店舗。レジなしで決済できることでレジがなく「キャッシャーフリー」「キャッシャーレス」とも呼ばれている。アマゾンゴーは10月11日現在、ワシントン州シアトル市内の3店舗とシカゴ市内に1店舗ある。

今回オープンした5号店目はシカゴ初出店となる4号店(113 S Franklin St, Chicago, IL 60606)から3ブロック東にあるオフィスビルの1階(144 S Clark St, Ste 100, Chicago, IL 60603)。広さは34坪(1,200sqft)となり、これまで最小だったAmazon Go2号店40坪(1,450sqft)よりさらに狭い店舗となっている。プレスリリースなどの正式な発表はないが「Amazon Go」のサイトにはこれまでと同様、地図とともに5号店の情報が掲載されている。5号店目の営業時間は月曜~金曜日の平日は朝6時~夜9時となっている。周辺のオフィス客をターゲットにしているため4号店と同じように土・日は定休日となっている。

また商品についてもターゲット客を意識し「朝食、ランチ、ディナー、スナック」と4号店と同様な品揃えで、アルコールや卵やミルクなどのステープル食品の販売はない。サイトには「Coming Soon」として6号店目の住所も明らかにしている。6号店目もシカゴ市内(500 W Madison St, Chicago, IL 60661)で4号店、5号店から比較的近距離にある。

■「本当に商品を持って出ていってもいいの?」と尋ねる人が後を絶たない

Amazon Goはスマートフォンにダウンロードした専用アプリのQRコードで入店する。チェックインするとゲートが開いて入店できるのだ。あとは購入したい商品を手に取り店を出ていくだけの「ジャスト・ウォーク・アウト(Just Walk Out)」で、アマゾン・アカウントにあるクレジットカードに自動的に課金される。カメラやセンサーで人と商品の動きを把握し、人工知能(AI)も駆使して正確に決済する。

筆者は1号店に何度も視察に訪れ、買い物もおこなっているが、誤ってチャージされたり、買い物しているのにチャージされなかったことはない。天井のカメラから見えないように別の人の手を上に重ねて商品を取ったりしてみたが、しっかり決済されていた。バッグを床においてそこに商品を入れていくスタイルもやったみた。スマートフォンの電源もオフにしたこともある。いずれもチャージされていた。

スピードショッピングにもチャレンジしたこともある。入店のチェックインから商品を掴んでゲートの外にでるチェックアウトまで、猛スピードで行ったのだ。QRコードをかざしてゲート・オープンと同時に全速ダッシュし、反対側にあるサンドウィッチを掴んで、猛スピードでゲートの外にひきかえす行為だ。チェックインからチェックアウトまで3秒程度だった。チェックインでドアが開くため若干の時間ロスとなったが、それでも5秒ぐらいだったと思う。Amazon Goアプリに示された滞在時間は7秒だった。ギネス級に短い買い物スピードでもジャスト・ウォーク・アウトで買い物が認識されるのだ。あまりにも革新的すぎる店舗であるため買い物客が戸惑う様子も報告されている。「本当に商品を持って出ていってもいいの?」と尋ねる人が後を絶たないのだ。

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