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なぜライオンズの本拠地メットライフドームは本塁打が出やすいのか?

10/12(金) 12:30配信

webスポルティーバ

「メットライフドームはボールが飛びます」

 2018年のパ・リーグ本塁打王を手中に収めている山川穂高(西武)が記者陣に驚きの”現象”を明かしたのは、今季39号・40号を連発した翌日、9月16日に本拠地で行なわれたソフトバンク戦の前だった。

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 最初は山川独特の感覚かと思ったが、セイバーメトリクスの「ホームランパークファクター」という、どの球場で本塁打が出やすいかという指標を見ると、山川の指摘するような結果が出ている。

 昨季のパ・リーグではメットライフドームがもっとも高くて1.401、次点はヤフオクドームで1.251。最下位はZOZOマリンスタジアムで0.647(データ『スポーツナビ』参照)。

 今季(9月28日時点)もメットライフドームがもっとも高くて1.26、次点は楽天生命パーク宮城で1.09。最下位は札幌ドームで0.61だ(データ『日本プロ野球RCAA&PitchingRunまとめblog』参照)。

 メットライフドームで本塁打が出やすい理由のひとつは、「山賊打線」の西武が本拠地で打ちまくっていることが考えられる。47本塁打の山川を筆頭に、リーグ3位の32本の浅村栄斗、同6位で28本の中村剛也らを擁し、チーム本塁打はリーグで2番目に多い196本だった(10月10日時点)。

 広さは両翼100メートル、中堅122メートル。ヤフオクドーム、京セラドーム大阪、札幌ドームとちょうど同じだ。左・右中間の膨らみを考えても、相対的には広いとも狭いとも言えない。

 ではなぜ、メットライフドームで本塁打が出やすいのか。

 環境要因として浮かぶのが、半ドームというユニークな形状で、とくに夏場はまとわりつくほど湿気を感じることだ。理論的には湿度が高いほど空気密度が下がり、ボールが飛びやすいという説もある。「湿気が関係している?」と聞かれた山川は、打者独特の観点からこう答えた。

「詳しくはわからないですけど、打感というか、自分の打った感覚です。他の球場だと、ない感覚なので。メットライフドームではバーンと打って、これくらい飛ぶだろうと思って見ると、それくらい飛んでいる。他の球場で『これくらい飛んでいるかな?』と思って、『あれ? ちょっと飛んでない』となると、『身体がおかしいのかな』とか、『スイングが鈍いのかな』となっちゃうんです」

 近年、セイバーメトリクスやトラックマンなどで野球のデータ活用が進む一方、選手たちがもっとも大切にするのは感覚だ。たとえば菊池雄星(西武)は、「選手のパフォーマンス(が構成されるの)は90%が感覚で、残りの5%が環境、残りの5%がデータだと僕は思っています」と言う。

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最終更新:10/12(金) 12:30
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