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中間選挙で負け、トランプは偉大な大統領になる

10/12(金) 6:00配信

JBpress

■ セクハラ告発を封じ込めたトランプ共和党

 「ニュースメーカー」ドナルド・トランプ米大統領の周辺が慌ただしい。

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 全米を騒がせた最高裁判事人事は、保守派のブレット・カバノー判事を押し込むことで事実上ドナルド・トランプ大統領の勝利に終った。

 かと思うと、今度は「虎の子」と見られていたニッキー・ヘイリー国連大使が辞任を申し出た。

 「忠臣」マイク・ポンペオ国務長官の訪朝を受けて、2回目の米朝首脳会談を中間選挙(11月6日)後に実施すると公言。

 完全非核化に向けてあたかも動きがあるかのような思わせぶりだが、中間選挙前のアナウンスメント効果を狙ったのだろう。

 最高裁判事人事では、中道派判事の退官に伴う空席に保守派のブレット・カバノー連邦控訴裁判事を指名したものの、36年前の性的暴行容疑が浮上。上院での人事承認が一時危ぶまれたものの辛うじて承認されたからだ。

 セクハラ告発の嵐が吹き荒れる中で女性層の反対を押し切って「初心」を貫徹したトランプ大統領は意気軒高のようだ。

 被害者の女性教授の上院聴聞会での証言はインパクトは与えたが、「男尊女卑」社会を根底からひっくり返すまでにはいかなかった。視聴率の高いリアリティショーの域は出なかった。

 果たして、主流リベラル系メディアが騒ぐほどカバノー判事の「罪状」はそれほど重かったのか。メディアの援護射撃も今一つに終わった。

 告発者の女性教授の議会証言内容を調べ上げた連邦捜査局(FBI)は十分な物的証拠を見つけ出せなかったのか。

 まるでテレビで法廷ものを愉しむように聴聞会実況中継にかぶりついた米市民もショーが終わってしまえば、「それはそれ、これはこれ」とトランプ大統領が指名したカバノー人事を黙認したのか。

■ 「最高裁判事はみな女になってしまう」

 中間選挙を1か月後に控えたこの段階での「カバノー錯乱シンドローム」(Kavanaugh Derangement Syndrome=一部米メディアは新語を作っている)はトランプ共和党に凶と出たのか吉と出たのか。

 カバノ―氏の学生時代、寮のルームメートで、その後功成り名を遂げた元弁護士のA君は、中高年層を「代弁」してこうコメントしている。

 「出世街道を驀進してきたカバノーが高校時代のセクハラ疑惑で最高裁判事になれなかったら判事のなり手はいなくなるだろう」

 「第一、(セクハラ告発を受けた)クラレンス・トーマスなんか、今最高裁判事になんかなっていないよ。判事のなり手は女しかいなくなるさ」

 「あの時代、俺たちの時代は女の子を引っかけるなんて日常茶飯事だったろう」

 恐らく米国、いや世界の男性陣も同じ考えではないだろうか。

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最終更新:10/12(金) 12:50
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