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「中国人東大生ママ」の教育法、日本のガミガミタイプとの大きな違い

10/12(金) 6:00配信

ダイヤモンド・オンライン

 東京大学。言わずと知れた日本最高峰で、全国のトップクラスの学生たちが目標とする大学だ。それだけに、日本で生活する中国人にとっては、さらに高いハードルであることは想像に難くない。そこで、中国語と日本語2ヵ国語の新聞を発行している『東方新報』が、東大に子どもを入学させた「中国人東大生ママ」たちの実態を取材した。(『東方新報』取材班)

● 米国の小学校で 英語と数学の基礎を築く

 日本生活14年目を迎える専業主婦の陳さんには、2人の子どもがいる。熱心な教育の下、長男は開成中学・開成高校を卒業後、東大工学部へと入学。次男は現在、早稲田大学の付属中学に通う。

 陳さんは、中国の西安交通大学で学士と修士を取得、夫も学士、修士、博士の全てを取得しているエリート夫婦だ。大学卒業後、陳さんの夫はオランダの大学に留学、2年後陳さんの夫は招へいを受けて来日するも、さらにその2年後には会社から米国駐在の任を受け、陳さん一家は米国で4年余り生活した。そして子どもが9歳になったとき、陳さん家族は夫の仕事の関係でまた日本に移り住むことになった。

 2002年から06年までの間、夫の仕事の関係で家族は米国で生活をしており、長男は米国の小学校に通った。

 「米国の小学校で、英語教育と数学教育を受けて基礎を築き上げたことが、日本での大きなメリットになった」と陳さんは話す。

 実のところ、陳さんは子どもに「勉強しろ」と厳しく当たるのではなく、趣味や興味・関心があることを重視し、ピアノやバイオリンなどを学ばせた。そこで徐々に才能を開花させ始めた長男は、当時の米国の先生からIQテストを受けるよう勧められる。

 その結果、素晴らしい潜在能力があることが分かった長男は、学校の判断で「飛び級」し、博士によるマンツーマンの補修授業も受けられるようになった。「個性化教育」を重視する米国の小学校ならではだ。

 日本に移り住んできてから、長男は日本の小学校を卒業後、東大合格者でトップクラスを誇る開成中学に入学。その後も順風満帆に進んで東大に合格し、現在は東大の大学院生となっている。

 子どもに「創造的思考や自分の考え方を持った人間になってほしい」と思っていた陳さんは、「絶対、東大に行け!」などと押しつけるようなことはしなかったという。それよりも、自分の興味あることを学び、楽しく成長してもらうことを優先させたという。

 それは弟の成長を見れば分かる。一般的にみれば、兄弟ともに才能があり、兄が東大に入ったとなれば、当然、弟もとなりそうなもの。しかし、弟は早稲田大学の付属中学でコンピュータプログラミングに熱中し、友達も多く楽しい学園生活を送っている。このままいけば弟は、進路を早稲田大学に決める可能性が高い。陳さんは「本人が楽しればそれでいい」と話す。

● 小さいころから英語のアニメを見せ 中国の自宅で使う言葉は日本語限定に

 一見、ごくありふれた若い主婦にしか見えない黄さん。愛想もよく、ユーモアを交えながら話す姿からは明るい人柄がうかがえる。しかし、子どもの話題になると、その眼は自信に満ち溢れ、プライドすら漂う。

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