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高橋由伸監督の雰囲気が変わった!巨人が一体となって狙うCS下剋上。

10/12(金) 13:11配信

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 こういう戦いは相手もやりにくいはずである。

 13日から始まるプロ野球のクライマックスシリーズ(CS)。その大きな注目の1つはセ・リーグ3位から下克上を狙う巨人の戦いとなるはずだ。

【動画】9回菅野投入! 由伸監督が阪神相手に見せた執念の采配。

 67勝71敗。

 レギュラーシーズンは5割を切る勝率4割8分6厘。しかも最終戦でようやくCSへの出場切符を手にしての進出だった。ただ、そうした事実以上に今年の巨人が異様なのは、まだまだチームは日本一の可能性を残す中で、すでに高橋由伸監督の今季限りでの退任が決まっていることなのである。

 こういう状況で監督がクライマックスシリーズの指揮を執る。これは過去でもほとんど例のない出来事である。

 退団が決まっている監督が指揮を執ることが、短期決戦のCSの戦いにどういう影響を及ぼすのかは、ちょっと想像がつきにくい部分でもある。

シーズン中の不調をリセットしての戦いに。

 もちろんこれまでもレギュラーシーズンの最中に監督の退団が発表されることは、よくあることだった。ただそういうケースでは、チームはすでに下位に低迷し、選手が何を思ってもいまさらどうしようもないのが現実だった。退任を発表した監督や選手がいくら情緒的になってみても、その後の戦いに大きな変化が表れることはほとんど考えられない。

 そういう状況がほとんどだった。

 ところがこれから巨人が臨む戦いは、シーズン中の低迷がリセットされた新たなステージなのである。

「悔しいけれどこれが現実」

 レギュラーシーズンで勝率5割を切ろうが、どんな負け方をしていようが、ここでは1回、そういう事実がチャラとなって、新たに日本一を目指す戦いが再スタートする。

 だとすると監督の退任という現実は、短期決戦で監督自身を含めたチームにどんな影響を与えるのか。むしろチームを変えるきっかけになる、新たなエナジーを与える可能性すらあるのではないかということだ。

 確かに10月3日の退任発表の前後から、高橋采配はこれまでと違っていた。

 退任発表の翌4日の広島戦の試合前にはミーティングで涙ながらに選手に退団の報告を行った。

 「悔しいけれどこれが現実」

 そう語って深々と頭を下げたという。

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最終更新:10/12(金) 15:05
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