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10年前のドラフトで考える日本ハム。ハズレ年でもなんとかする育成の雄。

10/12(金) 8:01配信

Number Web

 NumberWebではドラフト会議のすべてを知るスポーツジャーナリスト・小関順二氏に依頼し、全12球団の10年前のドラフトを振り返って今を検証する、「2008年のドラフト会議、その後」という短期集中連載を企画しました! 
 今回は、地震被害にも負けず見事にCS進出を果たした北海道日本ハムファイターズです! 

2008年のドラフト会議・北海道日本ハムファイターズ

 1位 大野奨太/捕手/東洋大学
2位 榊原諒/投手/関西国際大学
3位 矢貫俊之/投手/三菱ふそう川崎
4位 土屋健二/投手/横浜高校
5位 中島卓也/内野手/福岡工業高校
6位 杉谷拳士/内野手/帝京高校
7位 谷元圭介/投手/バイタルネット

高校は野手、大学・社会人は投手が活躍。

 2008年のドラフトは全球団ともにその後に成功した選手が少なかった。だが日本ハムは、1位大野奨太(捕手・東洋大学)、5位中島卓也(内野手・福岡工高校)、6位杉谷拳士(内野手・帝京高校)、7位谷元圭介(投手・バイタルネット)がしっかりと戦力になっていった。

 さらに、2位榊原諒(投手・関西国際大学)は'10年のパ・リーグ新人王で、3位矢貫俊之(投手・三菱ふそう川崎)も一時期、存在感を見せていた。

 他球団でこれに比肩し得るのは浅村栄斗と野上亮磨を戦力にした西武くらいだろう。

 日本ハムのドラフト戦略の大きな特徴として、高校生は野手が活躍し、大学生&社会人は投手が活躍するというのがある。

 ダルビッシュ有、大谷翔平(二刀流)、上沢直之が高校卒じゃないか――と言われそうだが、彼らの大きすぎる存在が目くらましになって「高校生は野手が活躍する」という特徴が見えづらくなっていた。

 その日本ハムのドラフトの特徴が最も強く現れたのが、この'08年のドラフトなのである。

大野は球界を代表する捕手の1人に。

 大野は同時期に鶴岡慎也がいたため100試合以上出場したのが3シーズンしかない。

 投手の長所を引き出す鶴岡に対して、古田敦也、城島健司の流れをくむ「キャッチャーの自我」を表に出してリードする大野という特徴があり、それがいい意味で日本ハム投手陣の配球に“強弱”のアクセントをつけていた。

 '17年のWBCにジャパン代表として出場、'13年には2度目の盗塁阻止率1位(.421)、'16年にはゴールデングラブ賞に輝いている。

 中日移籍後の成績こそよくないが、日本球界を代表するキャッチャーと言っていい。

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最終更新:10/12(金) 11:31
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