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銀座線はなぜオレンジ?地下鉄「路線色」の謎

10/17(水) 4:40配信

東洋経済オンライン

 東京都心に通う、あるいは住んでいる人なら、日頃何気なく使っているであろう地下鉄。複雑な路線網をわかりやすく見せているのが、路線ごとに決められたラインカラーだ。多数の路線が入り乱れる東京の地下鉄路線図は、銀座線はオレンジ、丸ノ内線は赤……など、鮮やかな色にあふれている。

【写真】東京メトロ丸ノ内線の旧型車両(500形)。開業時から赤い電車が走っていた丸ノ内線のラインカラーは赤となった

 現在13路線ある東京の地下鉄はそれぞれに別のラインカラーがあり、東京メトロ、都営地下鉄と運営は2つに分かれているものの、色はどれも重複していない。各路線のラインカラーはどのようにして現在見られる色に決まったのだろうか。東京の地下鉄のラインカラーが決まった理由を探ってみた。

■ラインカラー誕生は約50年前

 まず、どのようにしてラインカラーが決まったのか。

 東京メトロによると、ラインカラーの導入に向けた検討がスタートしたのは1969年だ。「地下鉄網が広がりを見せていた当時、路線を色でご案内するという概念は乏しく、お客様へのご案内は『文字』に頼っていました。このような中、地下駅構内でもお客様へよりわかりやすいご案内となるよう、『色』による誘導・ご案内を検討しました」という。

 1969年といえば、東西線が全線開業し、千代田線の最初の区間である北千住―大手町間が開業した年。東京の地下鉄網が飛躍的に拡大しつづけていた時期に、ラインカラーの検討が始まったわけだ。そして翌1970年に、それまでに開業していた路線、その後建設する路線を含めた色分けが決定した。

 「1970年、当時開業していた営団地下鉄(現・東京メトロ)5路線(銀座線、丸ノ内線、日比谷線、東西線、千代田線)と都営地下鉄2路線、さらに建設が予定されていた計画路線(有楽町線、半蔵門線、南北線)を含めて、各線のラインカラーが決定しました」(東京メトロ)

 ただ、それまでも銀座線の電車はオレンジ、丸ノ内線は赤といったように、路線ごとに電車の色は異なっていた。これ以前は、ラインカラーという考え方はまったくなかったのだろうか。都営地下鉄を運営する東京都交通局にたずねると、次のような答えが返ってきた。

 「1970年まで、都と営団地下鉄は独自のラインカラーを設定していました。当時、浅草線は緑、三田線は赤を使用していました」

 路線を色で案内するという概念は乏しかったというものの、一応は独自のラインカラーがあったわけだ。だが、地下鉄網の拡大により、営団・都営を問わず路線の識別をはっきりすることが必要となった。

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