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巨人打線を「プラン通り」に抑えた。エース大瀬良大地、勝利以上の仕事。

10/18(木) 12:21配信

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 リーグ優勝を果たした1位チームがクライマックスシリーズ(CS)のファイナルステージを戦う難しさを、かつての巨人・原辰徳監督はこんな風に表現していた。

【動画】広島・丸は守備でもファインプレー連発!

 「相手はファーストステージで勢いがついてきている。こちらはシーズンからの空白期間があって実戦勘にブランクがあるので、どうしても最初に受け身になりがちになる。そこでどう早くがっぷり四つに組み合えるかなんです。

 相手の勢いを受け止めて、胸と胸を突き合わせて四つに組めれば、そうそう負けることはない」

 要はファーストステージで一気呵成になっている相手チームの勢いに、どう楔を打ち込めるか。それがファイナルステージ初戦の重要なポイントになるということだ。

 特に今年のセ・リーグは、待ち構える広島にとって、非常にやりにくい戦いになっているはずなのである。

 10月3日の高橋由伸監督の辞任発表から、巨人のチームのムードも監督自身の采配も、憑き物が落ちたように大きく変化している。

 実際にヤクルトとのファーストステージ初戦では、シーズン中にはみられなかった機動力を使った大胆采配が目立ち、それに選手も応えて通算8連敗中だった小川泰弘投手をKO。第2戦ではまさかまさかの菅野智之投手のノーヒットノーランでの勝ち上がりだ。

 「高橋監督と1試合でも長く野球がしたい」

 そんな惜別の想いで加速した巨人の勢いを、だが、がっちりと受け止めたのが広島のエース・大瀬良大地投手のピッチングだった。

 すべては初回の攻防だった。

巨人の勢いを止めた「5球」。

 1回の巨人の攻撃。

 先頭の坂本勇人内野手が1ボール2ストライクから、大瀬良の152キロのストレートを中前にはじき返していきなりチャンスを作る。

 そこから2番・田中俊太内野手への5球をめぐる攻防が、巨人の勢いを止める大きな防波堤となるものだったのだ。

9月30日の東京ドームでの記憶。

 田中への初球は137キロのカットボール。2球目も139キロのカットボールが外角に外れて2ボールとなったが、これは大瀬良にとっては計算ずくだった。

 「やっぱりファーストステージで色々とやってきているのは分かっていましたから。自分の最後の対戦のときも足を絡めてやられているので、探りをいれながらのピッチングでした」

 9月30日の東京ドームでの対戦だ。同点の3回無死一塁で同じ田中に左翼線にエンドランを決められて一気に一塁走者の生還を許した場面があった。

 大瀬良の頭にあったのはその場面だ。

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最終更新:10/18(木) 14:21
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