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57泊58日のケニア武者修行。神野大地はどでかい収穫を得た

10/19(金) 7:34配信

webスポルティーバ

神野プロジェクト Road to 2020(18)~アフリカ編

 神野大地が現状の自分から脱皮し、さらに成長するためにアフリカに旅立ったのが7月9日である。そこからケニアのイテンという場所で57泊58日という長期合宿に入った。ケニア合宿は神野に何をもたらし、望んでいたレベルアップを果たすことができたのだろうか――。

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 神野が合宿をしていたケニアのイテンは、標高2300mの高地で“ランニングの聖地”と呼ばれており、世界選手権や五輪の前にはもちろん、平時でも世界から多くの優秀なアスリートが練習にやってくる。神野曰く「外に出ればランナーでいっぱい」という場所だ。イテンではハイアルティチュードトレーニングセンターを拠点としていた。そこはトレーニング施設、プールがあり、懸念していたネット環境も部屋はNGだったがラウンジではつながり、快適に日常生活を送ったという。

「部屋もきれいですし、途中から広い部屋になったので何の問題もなかったですね」

―― アフリカでの食事は問題なかったですか。

「ほぼ毎日、ウガリを食べていました(苦笑)」

 ウガリというのは穀物の粉をお湯で練り上げたものでケニアの主食だ。食感は弾力があり、日本でいう餅に似ている。

―― 美味しいのですか?

「最初、味がないなって思ったんですが、日本の醤油をかけたら餅っぽくなり、海苔を巻いて食べたらおいしかったです。宿のブッフェは基本的にウガリに煮たチキン、野菜炒め付きで、チキンが焼いたチキンになったり、魚のフライに代わる感じです。そのメニューが繰り返し続くので飽きるし、物足りないので持っていった日本米を炊いてフリーズドライの親子丼や牛丼を使って食べていました」

―― アフリカですと衛生面も心配されますが、下痢や腹痛は?

「58日間いて一度も腹は壊していないです。水道水は飲まないですし、米を炊くときもミネラルウォーターを使いましたけど、宿の衛生面の管理が行き届いていたのでまったく問題なかったですね」

 ケニアに到着後、2週間はグループの練習には参加せず、環境に慣れるためにイテンで自由参加の練習に参加した。火曜日、木曜日に朝9時から起伏のある場所を走るファルトレクがあり、金曜日は18キロのグループ走があった。3週間目からゼーン・ロバートソン(現役のニュージーランドの名ランナー)が指揮を執るグループに合流し、練習メニューをこなすようになった。みんなに「ダイチ」と呼ばれるようになり、仲良く練習ができたという。

―― どんな練習をするのですか?

「練習はゼーンのグループとボラレスポーツがマネジメントをしている選手と合わせて20名ぐらいで一緒にやります。内容は日本のようにレースに向けて今週は上げて、落として、翌週上げていくというサイクルではなく、高い水準でずっと同じメニューをこなす感じで週1回はロングが入ります。30キロが最低で、僕は40キロを一度やりました」

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