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日本代表に敗れたウルグアイは“本気”だったのか? 確かに“100%”ではなかったが…

10/19(金) 20:20配信

Football ZONE web

FWカバーニが全力チェイシング 負傷のリスクもあるタックルを見せ、ゴール後に咆哮

 前半20分、DF吉田麻也(サウサンプトン)がGK東口順昭(ガンバ大阪)にバックパスすると、カバーニは20メートル近くの距離を猛然とダッシュし、プレッシャーをかけた。直後の同23分には日本がカウンターを仕掛け、中島がトップスピードでドリブルを開始すると、カバーニが全力で追いすがり、背後からファウルで食い止めている。

 またウルグアイが1-2と劣勢で迎えた後半6分には、日本のゴール手前でヘディングシュートを放つも枠外に外れてしまう。そのままピッチに倒れ込んだカバーニは、拳を地面に打ちつけて悔しさを露わにした。

 感情の発露で何より象徴的だったのは、カバーニが繰り出したゴール直後のガッツポーズだろう。後半12分にDF三浦弦太(G大阪)のパスをかっさらって同点ゴールを決め、試合を2-2の振り出しに戻す。両手で握りこぶしを作ったカバーニは咆哮を上げて喜びを爆発させた。

 もしカバーニが本気でなければ、GK東口に対してあそこまでプレッシャーをかけることはなく、一歩間違えれば負傷のリスクもある中島との接触も避けただろう。決定機を逃しても、あからさまに無念さを滲ませることもなかったはずだ。カバーニが随所に見せた姿は、重要な一戦で劣勢に立たされている時のそれと同じだった。

終盤にボールを手渡し、終了直後に猛抗議 気迫剥き出しウルグアイ代表に何を思う?

 MF堂安律(フローニンゲン)の代表初ゴール、南野のこの日2ゴール目で日本が突き放した一方、ウルグアイも1点を返して緊迫の展開が続く。試合終盤、日本のスローインになると、ウルグアイの選手がボールを直接手渡すなどプレーを急かす場面も散見した。

 最終的に4-3と日本が勝利し、試合終了の笛が鳴った直後、審判団の判定に不満を抱えていたウルグアイの選手たちは烈火のごとく猛抗議を見せている。隠しきれない歯がゆさを醸し出したまま、ピッチから素早く去った。

 そうした一連のプレーや行為を踏まえると、ウルグアイは真剣そのものだったと言って過言ではないだろう。もちろん、1試合に全てを注ぎ込むようなロシア・ワールドカップ(W杯)ほどの本気度ではなかったかもしれない。だが、その事情は日本も同じだ。国際親善試合という枠組みのなかで、両国は真正面から情熱をぶつけ合った。

 ウルグアイ代表はスアレスやヒメネスが不在で、日本戦直前に負傷者も出るなど“100%の状態”ではなかったのは確かだ。それでも気迫剥き出しな姿を見せ、勝利を追い求めていた。そんな対戦国に対して、多くの人はリスペクトの念を抱く一戦となったのではないだろうか。

Football ZONE web編集部・大木 勇 / Isamu Oki

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最終更新:10/20(土) 0:28
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