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兄アドミラブルを越えるか。エスポワールは「予測不能」も調教は絶好

10/21(日) 7:52配信

webスポルティーバ

厳選!2歳馬情報局(2018年版)
第22回:エスポワール

 競馬界最高峰の舞台となるGI日本ダービー(東京・芝2400m)。昨年の同レースで1番人気に推されたのは、アドミラブル(牡4歳/父ディープインパクト)だった。

【写真】血統で見る菊花賞の「穴馬」

 アドミラブルがデビューしたのは一昨年、2歳の9月。しかしその初陣では、10頭立ての9着と惨敗を喫した。その直後、ノド鳴りの症状が発覚。すぐに手術を行なうことになった。

 手術がうまくいってノド鳴りが解消されると、快進撃がスタート。戦列復帰を果たした昨春、3歳の3月に2戦目となる未勝利を勝ち上がると、続く500万下特別、さらにはダービートライアルのGII青葉賞(東京・芝2400m)まで制して、怒涛の3連勝を飾った。

 これによって、一躍ダービーの1番人気に。まさしく「遅れてきた大物」だった。

 ダービー本番では、超スローペースの流れのなか、後方で追走。そのペースを見越して先に動いたレイデオロ(1着)、好位につけたスワーヴリチャード(2着)には屈したが、後方から1頭だけ次元の違う末脚を見せて3着に食い込んだ。能力の高さは、十分に示したと言える。

 以降、脚部不安によって休養を余儀なくされているものの、もう一度ターフに戻ってくれば、GIで戴冠を争うだけの走りを、改めて見せてくれるのではないだろうか。

 さて、そのアドミラブルの妹がまもなくデビューのときを迎える。栗東トレセンの中竹和也厩舎に所属するエスポワール(牝2歳/父オルフェーヴル)である。

 同馬はこれまで、デビューに向けて入念に調教を積んできたが、スタッフの感触はどんなものなのか。関西競馬専門紙のトラックマンがその様子を伝える。

「厩舎のスタッフによれば、エスポワールはカイバをよく食べるみたいで『ムキムキの体つきをしている』とのことです。性格的には、少しピリッとしているようですね。姉のイサベルとは異なるタイプで、父がディープインパクトからオルフェーヴルに代わったことで、その違いが出ているのではないでしょうか」

 牝馬特有の線の細さという不安はなさそうだが、走りについてはどうなのか。先述のトラックマンが続ける。

「レースに向けて、『(豊満な)この体が(いいほうに出るか、悪いほうに出るか)どちらに出るかはわからないけど、芝のレースで弾けそうな雰囲気がある』と、スタッフは話しています。ただ、『体つきがあまりにも立派なので、一度使ってからのほうがいいかもしれない』とも分析していますね。

 調教の動き自体はいいですし、血統も申し分ないのですが、オルフェーヴル産駒はレースにいってみないとわからないことが多いですから。まったく走らないケースも多く見られ、未知数な部分が多いことは否定できません」

 オルフェーヴルの産駒は昨年からデビューし、早くも2頭のGI馬を出している。しかし一方で、調教で抜群の動きを見せていても、レースではまったく走らない馬も多数いる。はたして、エスポワールは走るのか、走らないのか、すべてはゲートが開いてからでないとわからない。

 注目のデビュー戦は、10月21日の2歳新馬(京都・芝1800m)。エスポワールが、兄姉が果たせなかったクラシックの栄冠を手にする器かどうか、きちんと見極めたい。

河合力●文 text by Kawai Chikara

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