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J1残留争いの主役は長崎。 最後の踏ん張りで空前の大混戦に!

10/22(月) 6:24配信

webスポルティーバ

 V・ファーレン長崎がJ1残留争いを大混戦にさせている。

 第30節、最下位長崎と暫定17位のジュビロ磐田の対戦。長崎は中盤から激しくプレスをかけ、磐田のCF川又堅碁への縦パスを入れさせないようにしていた。一方の磐田は3バックから4バックに変え、長崎のサイド攻撃をケアする。その結果、前半はお互いに相手のよさを消し合う展開で、シュートの少ない試合となった。

【写真】史上最高の高水準かつ熾烈なJ1残留争い。「やばい」クラブはどこだ

 後半に入ると、磐田はロングボールとショートパスを使い分けて長崎のゴールに迫る。さらに大久保嘉人、小川航基と攻撃的な選手を投入するが、ゴールに結びつかない。

 長崎はカウンターからチャンスをつくり、終盤にはハイロ・モリージャスを投入。しかし、お互いに体を張ったディフェンスでゴールを割らせず、結局、0-0で引き分けた。両チームの選手から、勝ちたいという気持ちと必死さが伝わってきた試合だった。

 長崎にとっては勝ち点3がほしい試合だった。だが、引き分けて勝ち点1を加えたことで、残留争いにギリギリ踏みとどまったともいえる。

 それにしても、正直、長崎がここまでやると誰が思っただろうか。J1開幕前の順位予想では断トツ最下位。その予想どおりに、長崎が早々と降格を決定的にしていれば、残留争いはもっと絞られていたといっていいだろう。長崎の踏ん張りこそが残留争いを混戦に導いたといっていい。

 長崎のベースは運動量にある。これは、高木琢也監督が横浜FCをJ1に昇格させたときと同じだ。磐田戦でも、後半38分の疲れが出てくる時間帯に、右サイドでファンマがボールをキープすると、アウトサイドの飯尾竜太朗がオーバーラップを仕掛けている。チャンスにはならなかったが、この時間帯になってもスプリントを惜しまない走力が光った。

 長崎の選手には、6年目を迎える高木監督のサッカーが染み付いている。以前はテクニカルエリアに出て指示を出す場面が多かったが、昨年ぐらいから、出ていく回数がめっきり減った。それは、選手たちが自分たちで判断して、迷わずやり切っているからだ。

 ボール際は激しくいき、最後の最後は体を投げ出して守る。はっきりいって、上位チームにとってはやりにくい相手だろう。

 長崎の次の相手は16位のサガン鳥栖。負ければ残留に黄色信号が灯る。そして勝てば、再び大混戦に持ち込める。長崎にとって正念場の試合が続く。

渡辺達也●文 text by Watanabe Tatsuya

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