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「ラビリンスシール」が NSR250Rオーナーを救う?

10/22(月) 14:57配信

WEBヤングマシン

弱点のセンターシール抜けを克服!

衰え知らずの人気を誇る2サイクルレプリカの名機・ホンダNSR250R。その最大の弱点として知られる「クランクシャフトのセンターシール抜け」を、根本的に解決する革命的なパーツが開発された。日本全国のNSRオーナーが悩み、怯え続けてきた問題に、ついに終止符が打たれる日がやって来る!?

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いつ抜けるか分からない

「センターシール」とは、NSR250Rのクランクシャフト中央部に入っているゴム製のパーツ。構造的にはフロントフォークのオイルシールと似たようなもので、V型2気筒エンジンのクランクケース内部を1気筒ずつに仕切り、それぞれの気密を保つ役割を持つ。回転するクランクシャフトとは直に接触している。

このシールが摩耗などで気密を保てなくなり、クランクケース内の混合気が漏れ出してしまうトラブルが「クランクシャフトのセンターシール抜け」だ。症状としては始動性の悪化やアイドリング不良、パワー不足や片肺症状などが起き、最悪の場合は焼き付きに至る。こうなるとクランクシャフトの新品交換、またはクランクシャフトをオーバーホール(=分解してセンターシールを交換)するしかない。つまりはエンジン全バラのフルオーバーホールとなってしまうのだ。専門店で行えば20~30万円コースの修理となる。

この“センシー抜け“がとにかく厄介なのは、いつ起こるかがまったく分からないことだ。クランクシャフトを新品交換後、5万km以上走っても問題のない車両もあれば、2万km弱で抜け出す例もあるなど、発症時期に一貫性がないのだ。定期的に走らせている個体は長持ち傾向にあるようだが、これといって効果的な対策もないため、今日もNSR乗りはロシアンルーレットのような恐怖に怯えながら、けなげに愛機を走らせている……というわけ(ちょっと大げさ?)。

〈ピストンが上昇するときの負圧でクランクケース内に吸い込んだ混合気を、ピストンが下降することでギュッと圧縮(これを一次圧縮と呼ぶ)し、その圧力でシリンダー内に混合気を送り込む2サイクルエンジン。V型2気筒のNSRの場合、クランクケース内は左右に仕切られ、それぞれのクランク室で前後気筒の一次圧縮を行っている。その気密を保っているセンターシールが抜けると、一次圧縮された混合気が隣りの気筒のクランク室へ吹き抜けてしまい、エンジン回転が不安定になるのだ。ちなみに図は筆者作のため、細かいツッコミはナシの方向で…〉

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最終更新:10/22(月) 14:57
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