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一人暮らしよりわざわざ他人と暮らしをシェア? イギリスで新しい共同生活が選ばれる理由

10/22(月) 19:40配信

ニューズウィーク日本版

ミレニアル世代の多くが、シチュエーション・ドラマ『フレンズ』に影響を受けていて…

何人かでマンションや家を借り、キッチンやバスルームを共用する「ハウスシェア」は、日本の都市部でもいまや珍しいことではなくなった。欧米でハウスシェアといえば昔から、大学生や社会人になりたての人たちに利用されてきた住み方だ。

家賃の代わりに性的な見返りを求める行為がイギリスで社会問題化

一番の理由はもちろん、家賃を低く抑えられること。長く暮らすことは想定していないので、共用のキッチンの流しに汚れた食器を残して平気な人、朝バスルームを長々と占領する人がいてもなんとか我慢する。収入が上がってきたら早々にシェアをやめて一人専用の物件に引っ越し、さらに持ち家購入を目指すというのがいままでの流れだった。

ところがイギリスでこの状況が変わってきた。収入が上がってもわざわざ共同生活を選ぶという人が目立ってきたのだ。職業はさまざまだが、入居者は20代後半から30代前半のミレニアル世代が圧倒的で年収は現在の為替で400万円~600万円。建築とデザインのデジタル誌、DeZeenによると、彼らは自分たちの住まい方を従来のハウスシェアではなく「コ・リビング」だと言い、好むのは新しく登場してきた大型のシェア専用物件だ。

たとえば、ロンドンに登場した「コレクティブ」。若い起業家がこんなところに住んでみたいというアイデアを実現した物件だ。とても狭いけれどスタイリッシュな個室は清掃サービス付き。設備の整ったキッチンやランドリーなど共用部分もラグジュアリー仕様で、広々としたリビングルームで仕事する人も多い。

546部屋という大きな建物の中にはジムやスパ、レストラン、シネマルームもある。そして売り物はシェア住民同士が交流できるコミュニティーイベント。専任のプランニングチームがいて、さまざまなイベントやワークショップ、パーティーなどスケジュールは盛りだくさん、毎日何かが起こっている。

やはりこうしたコ・リビングこそ未来の賃貸スタイルという賃貸不動産エージェントが立ち上げた「フィジー・リビング」には、ホテルのようにコンシェルジュが常駐している。

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