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怖すぎる 夜の鳴き声のクセがすごい動物たち

10/23(火) 17:53配信

ナショナル ジオグラフィック日本版

ハロウィンに恐怖を味わいたいなら、夜、野生動物の声を聞いてみるといい

 もうすぐハロウィン。ハロウィン気分を盛り上げたいなら、夜、野生動物の声を聞いてみよう。恐怖が味わえること請け合いだ。

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 アカギツネ(Vulpes vulpes)の鳴き声は、まるで切り裂きジャックが街に現れたのかと思ってしまうようなものだ。人里でも見かけるこのキツネの声は、不気味なほど人間そっくりだ。

「時折、誰かが苦痛で叫んでいるとか襲われて悲鳴をあげていると思った人が、警察に通報することもあります」と、英ブリストル大学の生物学者スティーブン・ハリス氏は言う。

 ハリス氏は以前、ブリストルの街に暮らすキツネたちを研究し、主に冬の交尾シーズンに発せられる、耳をつんざくような2種類の鳴き声について報告した。

異性を求める声も怖いアカギツネ

 一つは短い破裂音である「スクリーム」。これは、オスがライバルに警告を発するときの、攻撃的な声だ。もう一つが「シュリーク」。こちらはオスメスともに発する、より複雑な、個体間コミュニケーションに使われるタイプの音声だが、とくにメスがオスを誘うときに発することが多い。

「アカギツネの声は、街の冬の夜の風物詩です」とハリス氏は言う。それも、キツネたちがこの時期によく鳴くからというだけの理由ではない。「空気が冷たく、また木の葉が落ちて障害物が少ないために、音声がより遠くまで届くのです」

 ハリス氏自身、キツネにまつわる怖い体験をしたことがある。ある夜、発信器をつけたメスのキツネを追跡していた彼は、気づくと一人で墓地にいた。キツネを見つけられなかった彼は、墓石にもたれかかって休憩することにした。

「メスが私の背後に突然現れたのです。2メートルほど後ろに座り、大きな声で鳴きました」とハリス氏は振り返る。「あれほど高く飛び上がったのは、人生で一度きりです。真っ暗闇の墓場で、至近距離であの声を聞いたのですから。恐怖としか言いようがありませんよ」

人の声に聞こえるメンフクロウ

 メンフクロウ(Tyto alba)が夜に出す鳴き声にも、似たような怖さがある。1780年代、英国の博物学者ギルバート・ホワイトは、メンフクロウの声は「教会の墓地にゴブリン(いたずら好きな妖精)や妖怪がうじゃうじゃいる」と村中の人が信じるほどだったと書いている。

「メンフクロウは羽ばたく音がしないので、自分に向かって飛んで来てもわからないのです」と、英国アシュバートンに拠点を置く非営利保全団体、メンフクロウ・トラストのジョー・プラント氏は話す。「ですから、鳴き声が突然聞こえて驚くことがよくあります」

「女性が叫んでいるのかと思った、と言う人はよくいますよ」と彼女は付け加えた。

 突然現れて人を怖がらせる、幽霊のようなメンフクロウが、過去に縁起の悪い動物とされたことがあるのも無理はない。しかも、叫び声をあげる時期はハロウィンの頃なのだ。

 プラント氏によれば、10月半ばごろに鳴き声が聞こえ始める。若いメンフクロウが、生まれて初めて交尾相手を探し始める季節だからだ。

 同氏によれば、世界中に生息するメンフクロウは、生涯を同じ相手とつがうことが多い。単独でもうるさいこともあるそうだ。

 春の間、オスはメスを守るために鳴くこともある。巣やヒナに、人間や捕食者が近づいたときは、メンフクロウたちはシューッという大きく奇怪な音を立てて警告する。

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