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井上尚弥最強論に“待った” 米記者が持つ興味「全盛期の世界クラスと対戦したら…」

10/23(火) 12:01配信

THE ANSWER

米リング誌記者は圧倒的強さを認めるも「もつれた際にいかに対処するか」に興味

 ボクシングのワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)バンタム級準決勝で、WBA王者・井上尚弥(大橋)はIBF王者エマヌエル・ロドリゲス(プエルトリコ)との対戦が決定した。優勝候補の大本命と海外メディア、ブックメーカーで推される井上に対し、最大のライバルと目されていたロドリゲスは同級3位ジェイソン・マロニー(オーストラリア)に判定割れの辛勝。WBSS優勝の楽観論が高まっているが、米ボクシング誌「リング」記者は“待った”をかけている。

【動画】「パヤノの顔を見よ!」と海外記者悶絶、虚ろな表情でキャンバスに大の字…井上の衝撃のKOシーンを別アングルで捉えた決定的瞬間

WBSS初戦で難敵元WBAスーパー王者フアン・カルロス・パヤノ(ドミニカ共和国)をわずか70秒でKOに仕留めた井上。準決勝の対戦相手の決まるオーランドに颯爽と乗り込み、ロドリゲス戦を見届けると、試合後には電撃の“20cmフェイスオフ”が実現した。WBSSがそのシーンを紹介すると話題を呼んだが、視察した試合はよもやの展開となった。

 ライバルはマロニー相手に苦しんだ。優勢だった序盤から急転、終盤は手数が減り、強烈なボディショットを被弾した。フルラウンドを戦い、何とか判定勝ちを収めたロドリゲスのパフォーマンスから、海外メディアやファンの間では「井上1強」の声にさらに拍車がかかっていたが、世界で最も権威ある米リング誌の記者が待ったをかけている。

 読者とのQ&A企画で「オーランドでのカードはすごく楽しめました。これから追い続けるつもりだけど、現時点で118ポンドでナオヤ・イノウエのレベルで戦える人間は誰もいない」という声が届いた。これに対し、ダグ・フィッシャー記者は「あなたがおそらく正しいだろう」と認める一方で、モンスター最強論に“ある興味”を明かしている。

「全盛期を迎えているバンタム級のワールドクラスとイノウエが対戦し、序盤戦以降にもつれた際、モンスターがいかに対処するのか。そこが興味深い」

ライバル1番手はテテを指名、ロドリゲスも難敵「試練を与えるかもしれない」

 キャリアで初のKO負けを喫したサウスポー、パヤノは34歳、5月のタイトル戦で破ったジェイミー・マクドネル(英国)は32歳。百戦錬磨のベテランだったが、無敗のロドリゲスは26歳と年齢的に充実している。2戦計182秒の秒殺劇を繰り広げた井上が終盤までもつれこんだ際、どんな戦いを見せるのか。バンタム級でまだ見ぬ戦いぶりにフィッシャー記者は注目している。

 一方、今大会における井上の最大のライバルについて言及。「おそらく、ゾラニ・テテだろう」と南アフリカのWBO王者を挙げている。

「なぜなら、彼は背が高く、レンジの長いサウスポーだからだ。レイピア(フェンシングの刀)のようなジャブは遠距離からのボクシングで効果的に役立つだろう。しかし、E-ロッド(ロドリゲス)は日本最高のファイターに試練を与えるかもしれない。26歳のプエルトリコ人はイノウエのような爆発力はない。しかし、彼は冷静さを保てる完璧なファイターで、集中を切らさない」

 すでに1回戦突破を決めているテテ。独特のサウスポースタイルから繰り出すジャブが武器になると予想する一方、劣勢でも冷静さを失わないロドリゲスもモンスターにとって要警戒と主張していた。

 V大本命に挙がる井上。しかし、こうした声が上がるのも適正階級に上がり、強すぎるがゆえに底を見せていない圧倒的な戦いぶりの裏返しでもあるだろう。いよいよ、次戦は待ち望んだ統一戦。強い相手に、より強さを発揮する“モンスターの神髄”を見せつけるしかない。

THE ANSWER編集部

最終更新:10/23(火) 14:19
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