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韓国の本音は「南北共同の核保有」だ!──朝鮮半島「先読みのプロ」が断言

10/23(火) 6:31配信

デイリー新潮

 韓国の文在寅大統領が、「北朝鮮擁護」の活発な外交を繰り広げている。

 9月26日、国連総会での一般討論演説では、「(北朝鮮が非核化に向けて努力しているのだから)今度は国際社会が北朝鮮の努力に応える番だ」と発言。10月15日のマクロン大統領との会談でも、「国連制裁の緩和を通じて北朝鮮の非核化をさらに促進すべきだ」と、国連安保理常任理事国であるフランスのトップに直接働きかけをおこなった。

 また、文在寅大統領は、北朝鮮の「スポークスマン」を積極的に買って出てもいる。10月18日に会談したローマ法王には、金正恩委員長による法王の訪朝要請を直接伝えた。9月に訪米した際には、CFR(外交問題評議会)での演説などで、「私の経験から言えば、金正恩委員長は若く極めて率直で礼儀正しい。年長者に敬意を持って接している」「誠実で、経済発展のために核兵器を放棄すると私は信じている」などと、金委員長個人を持ち上げてみせた。

 確かに金委員長は若いし、政治的に敵対する可能性があれば、実兄の金正男氏やおじの張成沢氏など肉親でも容赦なく殺すところは「率直」とも言える。しかし、「礼儀正しい」とも「年長者に敬意を持っている」とも「誠実」とも言えないだろう。少なくとも西側社会の常識に従えば、約束破りの常習犯である北朝鮮が具体的なアクションを起こさない以上、その国家の指導者を「信用しろ」と言われても無理な話である。

 では、どうして文在寅大統領は「無理筋」とも思える北朝鮮擁護、金正恩擁護の発言を続けるのだろうか。

「実は、文在寅政権を支持する韓国の左派は、北朝鮮の非核化を本当には望んでいない。むしろ、彼らの本音は『南北共同の核保有』にあるのではないか」

 そう述べるのは、長年韓国の観察を続け、10月に『米韓同盟消滅』を出版した元日経新聞記者の鈴置高史氏である。

2020年から「原子力潜水艦」を配備する予定の韓国

 にわかには信じがたい気もするが、根拠はどこにあるのだろうか。

 鈴置氏が続ける。

「韓国は2020年から、3千トン級のミサイル潜水艦を順次、配備していく計画で、この潜水艦の推進力になるのは原子力です。1~3番艦は弾道ミサイル用の垂直発射筒を6門、4~10番艦は10門装備する方針です。潜水艦から発射する弾道ミサイル(SLBM)の開発も進めており、2020年には実用化する見込みです。
原子力潜水艦の配備目的は、『北朝鮮の核ミサイル潜水艦を沈めるため』と説明されたりしますが、本当かどうかは疑わしい。対潜能力を向上したいなら原潜よりも水上艦艇の整備の方が有効だからです。原潜は長時間の潜行が可能で、敵の先制攻撃を避けて核ミサイルで反撃するには格好の兵器。実際、原潜を持つ国はすべて核保有国なのです」

 つまり、原潜の所有は「核兵器の保持」を前提としたもの、と考えられるのだ。

「文在寅政権を支える韓国の左派は、北の核ミサイルが韓国を向いているとは思っていないのです。だから、北朝鮮が核武装しても、安全保障上の脅威は感じていない。それどころか、北朝鮮の核は『民族の核』として韓国も使える、と思っているフシもある。もし、これから配備される原潜に北の核ミサイルが搭載されれば、それは立派な『民族和解』の所作になるわけです」

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最終更新:10/23(火) 6:31
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