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天皇賞・秋の制覇に近いのはクラシックとは無縁だった明け4歳馬だ

10/27(土) 6:06配信

webスポルティーバ

ダービージョッキー
大西直宏が読む「3連単のヒモ穴」

 秋華賞は、オークスからぶっつけで臨んだアーモンドアイが牝馬三冠を達成。そして菊花賞は、1800mまでしか距離経験がなく、しかも夏の福島以来という異例の臨戦過程で挑んだフィエールマンが勝利を飾りました。

【写真】穴党記者が囁いた天皇賞・秋の「穴馬」

 この2頭はともに、過去のデータや傾向に当てはまらない、まさに型破りな存在です。おかげで、これまでの常識が通用しない、最近の競馬を象徴するような結果になりましたね。

 そして今週は、古馬王道の”秋の三冠”第1弾となる、GI天皇賞・秋(10月28日/東京・芝2000m)が行なわれます。

 近年は、このあと行なわれる残りの二冠、GIジャパンC(東京・芝2400m)やGI有馬記念(中山・芝2500m)のほうが、賞金が高いため、この天皇賞・秋をパスする馬が増えていました。しかし今年は、出走予定13頭のうち、半分以上の7頭がGI馬、しかも明け4歳のバリバリのオープン馬がこぞって顔をそろえました。

 ワグネリアンやダノンプレミアムら3歳馬が参戦できなくなってしまったのは残念ですが、それでも十分に見応えのあるレースが期待できる面々が集結し、スタートがとても待ち遠しくなりましたね。

 まず注目は、その明け4歳馬。この世代の皐月賞馬、ダービー馬、菊花賞馬と、クラシック三冠すべての勝ち馬が名を連ねましたが、左回りの東京・芝2000mという舞台を考えれば、その3頭よりも、スワーヴリチャード(牡4歳)のほうが気になります。

 左回りは、これまで6戦して3勝、2着2回、3着1回。馬券圏内(3着以内)を外したことがありません。

 2回の2着にしても、まだ成長途上にある、2歳時のGIII東京スポーツ杯2歳S(東京・芝1800m)と、3歳春のGI日本ダービー(東京・芝2400m)。3着に終わったのも、初めてのマイル戦をGIで迎えた前走・安田記念(6月3日/東京・芝1600m)と、それぞれ敗因がありました。

 逆に勝ったGIII共同通信杯(東京・芝1800m)、GIIアルゼンチン共和国杯(東京・芝2500m)、GII金鯱賞(中京・芝2000m)は、GIではないものの、どれも圧勝でした。

 対して、右回りでは、今春のGI大阪杯(4月1日/阪神・芝2000m)こそ勝利しましたが、その大阪杯を含めて、GI皐月賞(6着。中山・芝2000m)も、GI有馬記念(4着)も、どこかレースぶりが窮屈そうに見えました。

 右回りと左回りでは、大きくパフォーマンスが変わると思うんです。だからこの春も、大阪杯を勝ったあと、距離適性よりも左回りという点を重視して、GI宝塚記念(6月24日/阪神・芝2200m)ではなく、あえて安田記念に向かったのでしょう。

 2000mという距離も、右回りのGIを制したように、ベストの距離と言えるでしょう。今回は、スワーヴリチャードにとって、まさしく得意の舞台。それだけで、重要視するに値します。

 3歳時のクラシックで後塵を拝した皐月賞馬のアルアイン(牡4歳)と、ダービー馬のレイデオロ(牡4歳)。アルアインにはその後のレースでリベンジを果たしているだけに、ここではレイデオロを下せるかどうか。必見です。

 当然、そのレイデオロも中心的な存在です。何が「中心」かというと、馬券という意味よりも、レースにおける”中心”です。他馬が最初にマークする――つまり、この馬の動き方ひとつでレースも動く、そんな存在だと思います。

 というのも、それだけの実績があるのはもちろんですが、どのようにでも動ける自在な脚質の持ち主で、何より鞍上が目下GI連勝中のクリストフ・ルメール騎手だからです。

 先週の菊花賞も「お見事」としか言いようのない好騎乗でした。もし、彼より後ろの位置でレースをしていた場合、彼の真後ろについていけば、ロスなく競馬ができるはずです。競輪のようですが、競馬でも意外とそういうところがあるんですよね。

 東京・芝2000mという舞台は、余程の乱ペースにならない限り、実力どおりの結果になりやすいコースです。今のルメール騎手ならば、レイデオロをうまく誘導していくのではないでしょうか。

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