『夢をかなえるゾウ』シリーズ売り上げ300万部、『人生はニャンとかなる!』シリーズ売り上げ200万部の、人気作家・水野敬也が、自身の最大の弱点「お洒落」に体当たりで臨む企画。
【 写真集 】新木優子も来場! ディオールの2019春夏コレクションショー
日本を代表する美女たちに気に入ってもらえるコーディネイトを研究して会食するこの企画。おかげさまで1年間続けてくることができました。ちなみに、この文章はwebにも掲載され、1年の間に何度もyahoo!ニュースに転載され、毎回のように次のようなコメントがつくことになりました。
「なんなの、この水野ってやつ。イケメンじゃないのに女優とデートしてんじゃねえよ。ふざけんな」
こうした意見に対して、連載1年を記念して声を大にして言いたいことがあります。イケメンじゃないのに美女とデートする苦しみがお前らに分かってたまるか。中学高校を男子校で過ごし6年間まともに話した異性は母親のみ。そんな私が、高校時代に一度だけ紹介(今でいう合コン的なもの)に参加させてもらう機会がありました。しかも、その紹介は相当ハイレベルだったので、私は終始、無言を貫き通すことになったのです。そのとき私は世界の真理に気づきました。本当に苦しいのは合コンに呼ばれないことじゃない。レベルの違いすぎる合コンに呼ばれることなのだと。
そんな、レベルの違いすぎる会食を1年間続けた結果、心労で頭髪が急激に薄くなってきたことはこの連載でお伝えしてきましたが、最近、さらなる変化が起きました。ストレス太りです。1年前と比べ体重は5キロ以上増え、ついに前回の連載ではスタイリストさんが用意してくれたズボンが入らなかったのです。日本を代表するお洒落雑誌『メンズクラブ』で連載を持った結果、ハゲて太るという、雑誌のコンセプトと真逆を驀進している現状、いつドクターストップという名の連載打ち切りが言い渡されてもおかしくないとびくびくしていたのですが、最近、担当編集Sにこう言われました。
「ハゲて太った水野さんが、美女と仲良くなれたとしたら、それは服の力以外あり得ないんで、メンクラ的には全然アリですね」
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