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「来年はドバイと凱旋門賞に行く」オジュウチョウサンと名物オーナー。

10/27(土) 11:01配信

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 今春、史上最多J・GI5勝(障害重賞9勝)、障害賞金歴代1位のスターホース、オジュウチョウサンが平地挑戦を表明し、話題を呼んだ。

 7月7日、開成山特別、福島競馬場。

 この日、歴史的挑戦の第一歩を見届けようと多くの観客が詰めかけた。なんと入場者数は前年比38.3%増を記録。さらに、オジュウチョウサンのグッズを販売した特設ワゴンは、開門から行列が途絶えず、購入まで最大で1時間かかる時間帯もあるほど。爆売れの人気を見せた。

 肝心のレースは、武豊騎乗で出走し、約4年8カ月ぶりの平地レースで2着に3馬身差をつけての完勝劇を見せる。スタンドからは大きな拍手が送られた。

 「馬場がぬかるんでいたから、あれ以上はぶっちぎれない。でも、いい状態だったら10馬身くらいついちゃうよ。だって、4000m走った後もバテないんだから」

 とは、オジュウチョウサンのオーナー・長山尚義。まだまだこんなもんじゃないと言わんばかりの様子だ。

中山大障害3連覇で動いた心。

 昨年12月の中山大障害で2着のアップトゥデイトに勝利し、今年4月の中山グランドジャンプでも王者の走りで3秒以上もレコードを更新。同レース3連覇を達成したオジュウチョウサンの戦いぶりを見た長山は平地GI挑戦への気持ちが強くなったと明かす。

 「一昨年の中山大障害で2015年度のJRA最優秀障害馬を10馬身ほど離して、今年の中山グランドジャンプも3馬身ほど差をつけて勝ったでしょ。障害界ではもう並ぶものがいない存在になっていた。しかも、出走する権利がないにもかかわらず、昨年の有馬記念のファン投票で1500票ぐらいの得票があって、年度代表馬の投票でも入れていただいた。平地GIに挑戦したいという気持が強くなったね」

「もちろん勝ちに行くよ」

 障害界の絶対王者の名をほしいままにしてきたオジュウチョウサンが障害レースを続ければ、2勝、3勝……と、さらに勝利を積み重ねていたことは容易に想像がつく。それでも、あえてチャレンジの道へと突き進んだ。

 「障害レースだからってバカにされていて、賞金も少ない。あのままではオジュウチョウサンも強い障害馬で終わってしまう。オジュウチョウサンの可能性を終わらせてしまっては申し訳ない。そういった意味で、平地でどれだけ強いのかというところを見せないといけないと思った。

 しかも、オジュウチョウサンは、もう7歳。年齢的なものを考えても、来年、再来年に挑戦というわけにはいかない。だったら、ラストチャンスで頑張ってみようってね。有馬記念に出走することが可能になれば、もちろん勝ちに行くよ。これだけファンの多い馬を平地に挑戦させるんだから」

 そもそも、オジュウチョウサンの障害競走から異例の平地参戦にあたっては、レース選択や騎手選択に関して、賛否両論繰り広げられた。しかし、「単純に割り切って考えないと。結論を出すのは俺しかいないんだから。憎まれようが、何を言われようが、俺が方向性をつけてやってやるだけ」と長山は意に介さなかった。

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最終更新:10/27(土) 16:05
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