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日本で働き、東南アジアでダラダラ暮らす。低年収でもハッピーな“外こもり生活”

10/28(日) 16:00配信

週刊SPA!

 海外旅行先として人気の東南アジアだが、その大きな魅力のひとつは物価の安さ。なかでもタイは観光客だけでなく、老後のリタイア暮らしをはじめとする長期滞在の日本人も多く住んでいる。

◆半年間、日本で働けば、物価安の国なら貯めたお金で生活が可能!?

「自分の場合は日本で半年や1年節約生活をしながらガーッと働き、貯めたお金を持ってタイやカンボジアなどで半年ほど長期滞在するという暮らしを繰り返しています」

 そう話す吉村尊史さん(仮名・43歳)だが、なぜそのような生活を始めたのか?

「大学時代、バックパッカーとして何度か東南アジアを旅したことがあったのですが、居心地がすごく良かったんです。卒業後は普通に就職して働いていましたが、37歳のときに激務や上司との折り合いが悪かったこともあって辞めてしまいました。そのとき、1か月ほどタイに行ったんですが、ユルい雰囲気とかがいいんですよね。それで正社員としての再就職を目指さず、契約社員として働きながらお金が貯まったら海外に行くという暮らしをしようと思ったんです」

 彼のような生活スタイルは“外こもり”と呼ばれ、2000年代初頭から増え始めたと言われている。

◆日本では社員寮完備の会社に勤め、住宅費を節約

「日本では社員寮完備のところを選び、食費など最低限の出費以外は極力お金を使わないようにしています。残業や休日出勤なども積極的にしているので、月収は寮費分を引いて25~27万円。半年で80万円ほど貯め、60万円を飛行機代と現地滞在費、残りを無職期間の年金代や貯金に回しています。家を借りてないので家賃は必要ないですし、海外渡航中は荷物をトランクルームに預けています。まあ、私物なんてダンボール4~5つ分程度なので身軽なもんです」

 タイには観光ビザ+滞在期間延長申請で3か月滞在。残りの期間は周辺国でダラダラ過ごすのがいつものスタイルとか。

「タイはビザなしでも30日滞在でき、以前は陸路で隣国に一旦入国することで滞在日数をリセットできたんです。でも、今はその方法が通用しなくなり、観光ビザを取っています。それでも3ヶ月以上の滞在は難しいため、タイよりも物価の安いラオスやカンボジアなどに移動しています」

◆海外では家具付きアパートを月契約で入居

 ちなみに海外での住まいは、家具や家電付のサービスアパート。駐在員向けのところは高いが、安いところならバンコクで月7000バーツ(2万3888円 ※10月25日時点)程度からあるという。

「バンコクでよく借りているのは市内の下町エリアにある安いサービスアパートで、光熱費とインターネット回線料込み月1万500バーツ(3万5631円 ※10月25日時点)。ワンルームですが約14畳と広く、シャワーの水圧が弱いのと備え付けのクーラーの音がうるさい程度で部屋には満足しています」

 近所には屋台が多く、コンビニやスーパーもあって生活には困らない。毎日これといった予定もなく、街をブラブラしたり、同じ長期滞在の日本人の知り合いとお茶をしたりして過ごしている。

「ほかの国でも似たような感じですね。タイ以外ですと、ここ数年はカンボジアのプノンペンに滞在することが多いのですが、家賃や物価はバンコクよりも安いので気に入っています。ビザも何度も更新可能で、その気になれば年単位で長期滞在することもできますしね」

 プノンペン市内には2万リエル(550円 ※10月25日時点)程度で食べられる日本食レストランも多く、ローカルフードの屋台ならその3分の1で食べられる。さらに巨大なイオンモールもある。現在はインフラもかなり整備されており、「バンコクには劣るが、タイの地方都市よりも快適」と話す。

◆旅がしたくなったらゲストハウスを渡り歩くバックパッカースタイルに

「気分に応じてアパートを借りずに各地を転々とすることもありますが、ゲストハウスにしか泊まらないため、その場合でも出費は食事代などを入れて1日3000円程度。駐在員や現地採用で働く日本人のコミュニティからは外れているので見栄を張ったり、無理に生活レベルを上げる必要ありません。だから、気楽なもんですよ。老後の不安はありますけど、年取ったらこっちで年金暮らしするつもりなので、そこまで深刻には考えていません。健康であること前提の話ですが、今からそこを心配しても仕方ないですから」

 確かに、物価安の国ならば日本では人並み以下の生活しか送れないレベルの収入でも、多少マシな暮らしができるだろう。彼のように独り身であれば、こんな暮らしもアリなのかも…だ。<TEXT/トシタカマサ>

【吉村さんの1か月の収支】※カッコ内は海外滞在中の収支

月収(手取り)26万円(0円)

家賃 0円(2万7000円)

食費 5万円(3万円)

水道光熱費 0円(6000円)

通信費 5000円(3000円)

その他雑費 2万5000円(1万円)

こづかい 3万円(1万5000円)

収支 +15万円(-9万1000円)

日刊SPA!

最終更新:10/28(日) 22:53
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