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紀州のドン・ファン怪死事件 「犯人逮捕」のカウントダウン始まる

10/30(火) 7:06配信

FRIDAY

「紀州のドン・ファン」こと和歌山の資産家・野崎幸助氏(享年77)が怪死を遂げてから約5ヵ月。ついに犯人逮捕へのカウントダウンが始まった。

 これまで、過去の愛人や野崎氏が経営していた貸金業の顧客など、和歌山県警は膨大な数の関係者を洗ってきた。だが、それらの捜査で芳しい成果が得られなかったため、野崎氏の死因が「急性覚醒剤中毒」であることに改めて注目。捜査の焦点を絞り始めている。

「誰かを殺そうと思ったときに、覚醒剤を飲ませようと考えるのは、極めて異例です。というのも、覚醒剤は簡易検査によって簡単に判別できてしまい、自然死ではないとすぐにバレる上、足がつきやすいからです。ではなぜ、覚醒剤を使ったのか。犯人はオーバードース(多量摂取)による覚醒剤中毒死を間近で見たことがある人間に違いない、と警察は睨んでいます」(捜査関係者)

 ただ、第一発見者である新妻Sさんや家政婦の疑いが晴れたわけではない。むしろ、覚醒剤に焦点を絞ったことで、彼女たちへの監視の目はさらに厳しくなっているという。

「県警は事件の“黒幕“はいるが、実行するのは近しい人でないと不可能だと見ている。また、ここにきて『新妻に関する重要資料を入手した』と騒いでいるんです。資料の内容についてはさすがにまだ明らかにされていませんが、もしかしたら、クスリや黒幕とのつながりを示す資料なのかもしれません」(全国紙和歌山担当記者)

 10月20日には、野崎氏と昵懇のジャーナリスト・吉田隆氏が自身の取材記録をすべて公開した、『紀州のドン・ファン殺害「真犯人」の正体』が発売された。担当記者の間ではこんな笑い話も広まっている。

「担当の刑事たちはいま、みんなこの本に注目していますよ。野崎氏の交友関係や財産の詳細、Sさんと家政婦のやり取りなど、捜査では知りえない情報が書いてありますから、参考にするんじゃないですか(笑)」(同前)

 一方で、Sさんを初めとした親族たちの間では、もしかしたら犯人逮捕以上に重要な問題も浮上しようとしている。本誌が10月5日号で独占公開した「ドン・ファンの遺言書」を巡り、争いが勃発しそうなのだ。

「私たちも遺産争いがしたいわけじゃないんです。でも、あの『いごん』はどう見てもおかしいでしょう。納得するまで、とことん調べるつもりです」

 そう語るのは、野崎氏の遺族の一人だ。〈いごん〉という文言から始まる「ドン・ファンの遺言書」には、

〈全財産を田辺市にキフする〉

 と、はっきりと記されている。だが、この遺言書には多くの疑問があるという。前出の遺族が続ける。

「まず、この『いごん』は知人のM氏宛に書かれていますが、遺言書を郵送するなんて聞いたことがない。それに、新妻のSちゃんはこの遺言書によって遺産が7億円以上減ってしまうのに、あっさりと『受け入れます』と言っているのも逆に不自然でしょう。幸助が汗水たらして稼いだ財産ですから、疑わしい点はきっちりと明らかにして、きちんと相続されるべきです」

 当のSさんは東京の自宅に戻っていることも多くなり、徐々に事件のショックから立ち直りつつある。降って湧いた遺言書について、どのような思いを持っているのか。

「遺族の方々のお気持ちは尊重しています。ただ、私としては、遺産の額よりも、早く決着をつけたいなというのが正直な気持ちです」

 事件は再び動き出している。本の出版と時を同じくして、犯人逮捕となるかもしれない。

最終更新:11/3(土) 1:03
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