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平成の若者「〇〇離れ」と、メーカーの「好消費」開発

11/1(木) 11:49配信

ニューズウィーク日本版

<「嫌消費」世代と呼ばれる若者たちの間で「酒・たばこ・車」は、確かに消費が落ち込んでいる。しかし、明るい兆しがないわけではない>

平成が終わろうとしている。激動の昭和を経て30年。生活や仕事を取り巻く環境が移り変わるなか、若者の嗜好にも変化が起こった。かつて多くの国民が日々の疲れを癒やし、ストレスを発散し、そして趣味として楽しんだ「酒・たばこ・車」離れが今、主に20~30代の若者たちの間で進んでおり、多くのメディアでも取り上げられている。

「おカネの若者離れ」で、どんどん狭くなる趣味の世界

実際、若者世代において「酒・たばこ・車」の消費は、どれほどの落ち込みを見せているのか。

まずは、酒。国税庁の今年3月の「酒レポート」によれば、成人1人あたりの酒類消費数量は、1992年の101.8リットルをピークに減少を続け、2016年には80.9リットルにまで減少。

とりわけ若者層の減少率が高く、消費者庁による2017年の「消費者白書」では、単身30歳未満男性の1カ月あたりの酒類支出額が、1999年の1737円に対し2014年は1261円。約30%の下げ率となっている。

たばこに至っても、その傾向は顕著だ。厚生労働省が今年9月に発表した2017年「国民健康・栄養調査」によると、男性の喫煙率は1986年の59.7%から、2017年は29.4%へと半減。統計後、初めて喫煙率が3割を切ったことが大きく報道された。

また、なかでも20代男性では、1986年の67.2%から2017年では26.6%にまで減少し、若者のたばこ離れが露わとなった。男性の喫煙率が8割以上にも上っていた1965年と比べると、隔世の感を禁じ得ない。

レジャーやステイタスの象徴であった車も同様だ。この4月に内閣府から発表された「消費動向調査」によれば、世帯主年齢階層別の乗用車普及率は、29歳以下の場合、2005年の67.1%から2018年には56.6%へと低下している。

意外に高い数値と感じるかもしれないが、これは全国を対象とした調査だ。交通機関が発達し車の所有が困難な住宅事情のある首都圏であれば、より低い数値になるだろう。加えて、前出の「消費者白書」でも、単身30歳未満男性の1カ月あたりの自動車等関係費が1999年の1万8814円から2014年には7351円へと大幅に減額している。

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